食べる智恵 野川で上海蟹をとり逃がす 2007年11月11日 齋藤訓之 東京には野川という川がある。大きな川ではないけれど、一級河川(国が管理しているということ)だ。国分寺市が源流で、小金井市、調布市、三鷹市、狛江市、世田谷区を流れ、仙川と合流し、多摩川に注ぐ。
食べる智恵 グラパラが呼び覚ました古い記憶 2007年11月7日 齋藤訓之 先週、母が「友達にもらった」とグラパラを持ってきた。トゲのないアロエのような、細長いカネノナルキの葉のような、熱帯植物園で見たことがありそうな肉厚の葉。パンフレットではカルシウムの吸収のよさを強調している。
食べる智恵 大食いは、かわいいか、怖いか 2007年7月22日 齋藤訓之 大学時代、イタリア料理店でアルバイトをしていた頃のこと。一緒に働いていた友人から、店主には好かれるべしと説かれた。それはそうだ。彼によれば、それをかなえる極意は、元気でかわいげがあること。ふむ。で、教えてくれた具体的な行動の一つに、「まかないはたっぷり、うまそうに、もりもり食べる」というのがあった。
食べる智恵 江川英龍がパンを焼かせた12日が「パンの日」 2007年4月12日 齋藤訓之 毎月12日は「パンの日」なのだそうだ。1983(昭和58)年に、パン食普及協会が決めたという。伊豆国韮山代官の第36代江川太郎左衛門(英龍、号坦庵)が、長崎オランダ屋敷の料理方だった人を呼んでパンを焼かせたのが1842(天保13)年4月12日だったからとのこと。
食べる智恵 ワタミ、中食事業をエコ・コンシャス弁当店で拡大へ 2007年1月25日 齋藤訓之 ワタミは、コンビニと同様の弁当需要を狙い、環境にも配慮した業態を開発に着手し、中食業態の展開を本格化する。2007年中に多店化1号店を出店する。「セブン-イレブンに喧嘩を売る」(渡邉美樹社長)構えで、居酒屋、介護に次ぐ第三の柱とすることを狙う。
食べる智恵 「クリスピー・クリーム」の甘い甘いドーナツに大行列の謎 2006年12月23日 齋藤訓之 12月15日、新宿サザンテラス(髙島屋タイムズスクエアのペデストリアンデッキから山手線を挟んだ向かい側、JR東日本本社のある辺り)に、ドーナツの「クリスピー・クリーム」(Krispy Kreme)日本1号店がオープンした。
食べる智恵 シシリアンルージュ――生でよし加熱でよし 2006年9月13日 齋藤訓之 調理用の中玉トマト「シシリアンルージュ」。加熱すればうま味たっぷり。生食すれば、トマト臭さが少なく酸味控えめなフルーツトマト風。これまた先週、試食させてもらった。
食べる智恵 ピクニックコーン――イチバの目とシジョウの目 2006年9月12日 齋藤訓之 冷やして食べるスイートコーン。小さいから電子レンジで調理しやすいスイートコーン。ありそうでなかったスイートコーン「ピクニックコーン」を、先週試食させてもらった。
食べる智恵 ご飯が炊ける臭いはよい香りか悪臭か 2006年5月17日 齋藤訓之 飯を炊いていて、蒸気と一緒に湧き上がってくるあの臭い。あれを嫌う人は少ないだろうと思う。子供の頃、眠い朝に味噌汁の香りと一緒に布団の上空まで漂ってきたあの臭い。あるいは、お腹を空かせながら日が暮れるまで缶蹴りをしていて、魚を焼く臭いにつられて帰宅し、その台所に充満していたあの臭い。郷愁を誘うあの臭いの悪口なんて、なかなか言えない。
食べる智恵 トラクタで真っ直ぐ走ること 2006年5月1日 齋藤訓之 4月20日頃、宮崎県に用事があって空路向かった。空港から列車に乗ったところ、沿線の水田に早くも水稲の苗が植わっていて驚いた(右写真)。早稲だろうか。ゴールデンウィーク前に移植を終えるというのは専業農家らしいが、条が左右に踊っているところを見ると、まだ若い人なのかも知れない。はたまた小学校の手植えの実習田か。そんな勝手な想像を巡らせながら田畑を見るのが楽しい。
食べる智恵 謙虚に“最高”を目指してきたタケノコ 2006年4月24日 齋藤訓之 茨城県牛久市の高松求さんという農家のところへ、毎年春、タケノコを掘らせてもらいにうかがう。今年は冬の寒さもあり、本格的な収穫は例年よりひと月ほど遅い4月となった。今頃が最盛期だ。
食べる智恵 olinas 2006年4月19日 齋藤訓之 4月20日、東京・錦糸町に複合施設olinasがオープン。シネコンを含む商業施設と、高層のオフィス棟、住宅棟で構成。精工舎工場跡地を東京建物が再開発。
食べる智恵 宮水コーヒーの謎 2006年4月9日 齋藤訓之 神戸の「にしむら珈琲店」のコーヒーに初めて触れたのは、20代半ば、本郷三丁目のビルの一室だった。当時、勤務していた柴田書店は日本信販本社ビルの一画を所有していて、私たちはそこで仕事をしながら、なにやかやと試食をしたりもしていた。