国立医薬品食品衛生研究所が集めた食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報から。欧州委員会はEUの農業食料部門の野心的な基準の適用を輸入品に対しても確保するためタスクフォースを立ち上げる。英国当局はサプリに関するオンラインガイダンスを立ち上げた。
注目記事
【EC】食品安全に関する輸入管理強化のためのタスクフォースを立ち上げる
欧州委員会は、輸入品におけるEU基準の遵守を確認するEUの能力を維持・強化するため、タスクフォースを設置した。このタスクフォースは、とくに食品と飼料の安全性、残留農薬、特定の輸入製品に対するEUの協調的な監視活動に焦点を当て、EU全域の輸入管理の調和、欧州委員会と加盟国間の協働に関する勧告、輸入管理強化のために行政・規制上の追加措置が必要な分野の特定を行うとしている。
※ポイント:このタスクフォースの設置は、EUが2025年2月に発表した「農業と食料に関するビジョン」(Vision for Agriculture and Food)の一環です。ビジョンは、EUの農業食料部門の長期的な競争力と持続可能性を確保することを目指した、2040年までの欧州委員会の活動方針を示すものです。その一つとして、EUの野心的な基準(ambitious standards)が競争上の不利を招かないように輸入品に対しても同一基準の適用を確保し、譲れない優先事項である食品の安全性を徹底して強化する方針を掲げています。その方針を受けてタスクフォースでは、欧州委員会と加盟国が協働して、輸入品に対するEUの食品安全規制(とくに農薬と動物福祉について)がEU全域で適切に執行されるよう、EU域内及び輸出国(現地)における監視体制の強化を目標としています。
【FSA】新年、新ガイダンス:FSAは消費者がフードサプリメントを安全に購入できるよう支援する
英国食品基準庁(FSA)は、新年に健康増進を目指す人が増えるため、消費者が安心してフードサプリメントを購入・使用できることを目的とし、新しい消費者向けのオンラインガイダンスを立ち上げた。この新しいガイダンスのウェブページでは、消費者が十分な情報に基づいて選択し、起こりうるリスクを回避できるよう分かりやすく助言を提供している。
※ポイント:諸外国でもサプリメントの摂取にともなう健康リスクは食品安全上の重要課題です。FSAが提示している実用的なヒントは、ラベルに記載された摂取量の指示を確認し推奨量を超えないようにすること、妊娠・授乳中の方や持病や併用薬の服用のある方は摂取する前に医師に相談すること、オンラインでの購入にはとくに注意すること、摂取後に気分が悪くなった場合は直ちに摂取を中止して医師の診断を受けること、サプリメントを多様な食事の代替として使用すべきでないことなど、日本の消費者にとっても大事な注意点だと思います。
【MFDS】今後5年間の安全な食料供給のための「第6次食品安全管理基本計画(2026〜2030)」を確定
韓国政府は関連部署合同で今後5年間(2026〜2030年)の食品安全政策の方向性を盛り込んだ「第6次食品安全管理基本計画」を策定した。第6次基本計画は、「安全な食品、健康な国民、幸福な社会」というビジョンの下、「未来志向的なグローバル調和食品安全体系の確立」を目標に、5大戦略、14大課題を推進する。
(注目記事のまとめ:安全情報部第三室)
目次
【FAO】
1. 環境阻害剤に関連する食品安全リスク評価に関するFAOの新しいガイダンス
2. 世界食料農業フォーラムが水政策の中心に農業を位置づけ、FAOのリーダーシップを評価
【EC】
1. 欧州委員会、食品安全に関する輸入管理強化のためのタスクフォースを立ち上げる
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)
【EFSA】
1. 補完的ドコサヘキサエン酸の耐容上限摂取量に関する科学的意見
2. EFSAに通知されている、食品及び飼料に意図的に添加される安全性適格推定(QPS)が推奨する微生物のリストの更新23:2025年9月までにEFSAに通知された分類単位の適合性
3. 化学物質モニタリング報告ガイダンス:2026年データ収集
4. 低懸念有効成分及び用途の目的にかなったリスク評価
5. 食品添加物関連
6. 食品酵素関連
7. 遺伝子組換え関連
8. 香料グループ評価
9. 農薬関連
10. ポッドキャスト
【FSA】
1. 新年、新ガイダンス:FSAは消費者がフードサプリメントを安全に購入できるよう支援する
2. FSAは北アイルランドにおける不健康な食品の宣伝規制を検討する
3. 規制製品安全性評価
【UKHSA】
1. 子供の鉛ばく露サーベイランスシステム年次報告書2025
【FSAI】
1. 2025年に食品事業者に出された127件の執行命令
【BfR】
1. ずっととどまる:食品や環境中のパー及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)
2. フライパンに含まれる「永遠の化学物質」PFAS:簡潔な洞察BfRは新しい短い形式のポッドキャストを開始
3. コーヒー、エナジードリンク、カフェインパウダー:健康上のリスクのあるエネルギー供給剤?
4. 昆虫、藻類、細胞培養肉:将来のタンパク質源はどのようなものか? 緑の週間2026に来場して、発見、参加、質問してほしい
【RIVM】
1. 食肉及び乳製品中における殺生物剤の最大残留基準値(MRL)モニタリング対象成分の優先順位付け
【FDA】
1. FDAは化粧品に含まれるPFASの安全性を判断するにはデータが不十分と判断する
2. FDAは食品業界リーダーに対し、リコールコンプライアンスの強化とリコールの有効性の確保を求める3. リコール情報
【FSANZ】
1. 意見募集
2. 食品基準通知
【APVMA】
1. EPAC2026をお見逃しなく:メルボルンで2月19〜20日に開催
【MFDS】
1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 今後5年間の安全な食料供給のための「第6次食品安全管理基本計画(2026〜2030)」を確定
3. 食卓の農林畜水産物の安全を守る
4. 人工知能(AI)技術を活用した国民の食の安全環境の構築
5. 食薬処、衛生・栄養管理支援の拡充で安全な食生活環境づくり
6. 食品用食器にポリプロピレン(PP)再生原料の使用が可能に
7. 食薬処、GMO完全表示制度実施に向けた対話を本格化
8. 海外食品を購入する際は「海外直輸入食品正しく」で先に確認してください
9. 日常に響く食品安全国のロゴソング
10. 回収措置
【SFA】
1. 食品安全を強化するための食品施設安全保証(SAFE)の新たな枠組み
2. ハチミツに潜むリスク-グラヤノトキシン
- 食品安全情報
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
- 食品安全情報(化学物質)No.03(2026.02.04)
- https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2026/foodinfo202603c.pdf
