スクリーンの餐

震災15年。人びとの暮らしと食

2024年、本作監督の川内有緒と三好大輔ら撮影クルーは、福島県の浜通りを南北に貫く国道6号線(通称ロッコク)を、約1年かけて車で何度も往復し、帰還した住民、移住してきた人、仕事や復興のために訪れる人がモザイクのように入り混じった被災地の現状を撮影・取材した。
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難題と嫌がらせに立ち向かう

時に西暦754年、唐の首都・長安。第9代皇帝玄宗が、皇妃楊貴妃の誕生日である6月1日に合わせて、楊貴妃の好物である新鮮な生ライチを、名産地である嶺南から取り寄せよと命じたことが、今回紹介する「長安のライチ」の発端である。
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デキる女のサバイバル食と毒

現在公開中の「HELP/復讐島」を紹介する。本作は、文学の「ロビンソン・クルーソー」(1719)や「十五少年漂流記」(1888)などを源流とする「ロビンソナーデ」(Robinsonade/孤島漂着もの)のジャンルに属する作品である。
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西洋がイメージした東洋人と食

グローバリゼーションの進展、インバウンドの増加などもあり、外国や外国人に対するイメージは変わりつつあり、一方、外国や外国人から見た日本や日本人のイメージも変わりつつあるように思われる。そこで思い出されるのが、「イエロー・フェイス」というものである。
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せんべい汁アレンジとその波紋

370「おいしい給食 炎の修学旅行」より(前編) 給食マニアの中学校教師と生徒が繰り広げる給食バトルを描く学園コメディドラマ「おいしい給食」シリーズの劇場版4作目「おいしい給食 炎の修学旅行」が公開された。
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ホラー監督が描く異端の名店

スペイン・バスク州ギプスコア県エレンテリアに、ミシュラン二つ星を獲得(2005年)したレストラン「ムガリッツ」がある。英「Restaurant」誌の「世界のベストレストラン50」では、14年連続でベスト10にランクイン(2006〜2019年)した名店。現代ガストロノミーの最先端を走る革新的な料理が特徴である。
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思いついてしまった人間の覚悟

民間企業のOLから立身し、日本で初めて沖縄産のアグリコール・ラムを造った女性の実話をもとにした原田マハの小説「風のマジム」が映画化された。専門知識も資金もない徒手空拳からスタートしたこの“オキナワン・ドリーム”はいかにして成し遂げられたのか。劇中に登場する酒や食べ物とともに見ていこう。
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生まれ変わりを告げる食べ物

“生まれ変わり”をモチーフとした日本映画2作品を、キーアイテムとなる食べ物とともに紹介する。またこの2作品、生まれ変わりの当事者を同じ出演者が演じていることについても述べたい。
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東洋的不思議を招くあの菓子

今回取り上げるのは、“フォーチュンクッキー”という邦題がつけられた2003年と2023年のアメリカ映画。それぞれの原題は「FREAKY FRIDAY」(フリーキー・フライデー)と「Fremont」(フリーモント)で、作品内容もかなり異なっているが、共通の要素として、劇中にフォーチュンクッキーが出てくることと、アメリカにおける東洋文化、それとサイコセラピー(心理療法)が挙げられる。