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“家族の酒”復活への道のり

1923年、大阪府島本町山崎に日本初となるウイスキーの蒸留所が造られた。寿屋(現サントリー)の山崎蒸溜所である。それから百年、技術者たちが研鑽を積んだ結果、今日のジャパニーズは、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンと並ぶ世界五大ウイスキーの一つに数えられるまでになった。
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歴代梅安シリーズの食事シーン

池波正太郎の時代小説「仕掛人・藤枝梅安」シリーズ(1972〜1990)を原作とした映画を取り上げていくシリーズの最終回。「仕掛人・藤枝梅安」の最初の劇場版映画「必殺仕掛人」三部作(1973〜1974)を取り上げる。
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スクリーン外にある分とく山

今回から、池波正太郎の「仕掛人・藤枝梅安」シリーズ(1972〜1990)を原作とした映画を取り上げていく。池波正太郎と言えば、時代小説の大家であると共に美食家としても知られ、多数のグルメエッセーを残している。
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クロマグロ完全養殖への突進

前回は厳しい捕獲制限に苦しんでいるくじら料理専門店についてお伝えした。ほかにも資源枯渇が危ぶまれ漁獲制限が行われている水産資源がある。その一つが「海のダイヤ」「黒いダイヤ」とも呼ばれるクロマグロ(本まぐろ)。
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くじら料理の味、滋養、未来

2019年6月30日、日本は国際捕鯨委員会(IWC:International Whaling Commission)を脱退し、7月1日から商業捕鯨を再開した。しかしそれから4年、クジラの捕獲頭数は減少し、価格は高騰。数少なくなったくじら料理専門店は瀕死の状態にある。
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うどん部が活躍する映画2選

農山漁村の郷土料理百選——農林水産省が、全国の郷土料理を紹介することで農山漁村への関心を高めようと、2007年12月に選定した。実際にリストアップされているのは99品だが、そのうち5品はうどんメニューである。
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豆腐の味は人生のそれに似て

2023年の夏は連日の猛暑続きで、クーラーの効かない部屋で過ごしている筆者の場合は、冷たい食べ物でないと喉を通らないことが多かった。そんな時に有難かったのが、さっぱり涼やかな冷奴。タンパク質を豊富に含みながら、低カロリーでお財布にも優しい豆腐は、筆者の好物の一つである。
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フードとアートをつなぐもの

2021年製作の田邊アツシ監督作品「マゴーネ 土田康彦『運命の交差点』についての研究」は、イタリア・ヴェネツィア沖のムラーノ島にアトリエを構える日本人唯一のヴェネツィアン・グラス作家、土田康彦の創作活動と来訪者との出会いを8年間にわたって記録しながら、監督自身がナレーターを務め、土田康彦論を語る異色のドキュメンタリーである。
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培養肉の進歩と課題がわかる

日本でも6月9日から公開となった、リズ・マーシャル監督作品「ミート・ザ・フューチャー 培養肉で変わる未来の食卓」の英語原題「MEAT THE FUTURE」のミートは、meet(出会う)ではなく肉のmeatである。
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若者を移民からシェフへ育てる

現在公開中の「ウィ、シェフ!」は、フランスの南西部で移民の若者たちを調理師に養成する支援活動をしている元シェフ、カトリーヌ・グロージャン(Catherine Grosjean)の実話を元に、料理ドラマを通して移民の問題に向き合った作品である。
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飛ぶ鳥落とすsioの実像描く

東京・代々木上原のレストラン「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作。同店が「ミシュランガイド東京」で4年連続一つ星を獲得するなど、現在最も注目を集めている料理人の一人。4月に公開された映画「sio 10年続く、店のはじまり」は、「ヤバい」が口癖の“料理界の異端児”鳥羽と、彼を支えるスタッフと家族の実像に迫ったドキュメンタリー映画である。
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“食べる”で描いた“生きる”

現在公開中の「生きる LIVING」(以下「LIVING」)は、1952年製作の黒澤明監督作品「生きる」のリメイクである。舞台を1953年のロンドンに移した脚本をノーベル文学賞作家のカズオ・イシグロが書き下ろし、イギリスの名優ビル・ナイが主演を務めた。第95回アカデミー賞の脚色賞と主演男優賞にノミネートされたが、惜しくも受賞を逃した。