「よい農産物」とはどんな農産物か? 6

化学肥料の問題点は“依存”にある

先に、化学肥料を与えるだけの栽培を続けていると、農産物を生産する畑としての機能を失ってしまうと書いた。そのメカニズムをもう少し詳しく見ておく。 化学肥料自体に問題はなく化学肥料依存が問題  化学肥料というのは、植物に必要な栄養分を人工的に化合して作ったもので、たとえば窒素肥料であ […]

中国東北部の土
土を知る、土を使う 93

世界の土 v/中国東北部(1)

中国の土はその土色で大きく4種類に分けられます。南の赤い土、揚子江流域から山東半島の黄色い土、北京郊外から長春あたりにかけてのオリーブ色の土、そしてチチハルから内モンゴルに分布する黒い土という具合です。この分類は実はかなり古い中国の土壌研究の文献にも登場しています。 ゴビ砂漠から […]

「よい農産物」とはどんな農産物か? 5

有機栽培は作物の安全・安心のためではなかった

農薬にはどのような危険があるだろうか。また、どの程度危険なものなのだろうか。これはものによって一様ではなく、時代によっても異なる。たとえば、化学合成農薬の中でも、かつて販売されていたり広範に使用されていたものには、かなり危険なものがあったが、今日流通している農薬は、それらとはまた […]

「よい農産物」とはどんな農産物か? 4

有機農業を理解するには農薬と化学肥料を理解する必要がある

現在、安全や安心な農産物と言った場合、多くの人がイメージするのは、“科学技術に頼らない”有機栽培などの栽培方法を行なっている農産物ということになるだろう。では、有機農産物は実際に安全・安心で栄養価が高いと言えるだろうか。 化学農業時代が有機栽培を生んだ  それを考える前に、まず有 […]

「よい農産物」とはどんな農産物か? 3

時代によって変わった“安全”の中身

前回の、利益(ベネフィット)と危険性(リスク)を秤にかけて考えるということは、もちろん交通機関だけの話ではない。危険性を最少にするという努力こそ、あらゆるリスク管理に通じる対応だと言うことができる。 安全でなければ危険ということではない “安全ではない”=“危険で利用できない”と […]

オーストラリアの茶園
土を知る、土を使う 92

世界の土 iv/オーストラリアでの茶栽培(2)

前回書いたように、2000年2月、筆者はオーストラリアでの茶栽培の可能性を調べる調査のため、シドニーの北に位置する地帯と、西オーストラリア南端に出向きました。  日本の茶業試験場に相談したところ、「全くダメだろう」ということでしたが、そういう回答だった理由から考えてみましょう。 […]

「よい農産物」とはどんな農産物か? 2

安全と断定できない新幹線を利用するのはなぜか

それにつけても、“安全”というテーマは書きにくいものだ。まず第一に、安全という概念を説明するのが難しい。  安全とはいったい何か?  農産物の安全性について考える前に、安全ということについて、ちょっと考えてみたい。 新幹線は安全な乗り物か?  実は、「安全」と言い切ることは不可能 […]

「よい農産物」とはどんな農産物か? 1

農産物を評価するには実態を知る必要がある

かつてないほど、農産物の安全性が注目されるようになってきた。口にする食品であるから安全性が大事であるのは当然のことだが、農産物ほどさまざまな観点から安全性が注目されているものはないだろう。 需要の現場に生産の現場の情報が不足している  現在の日本では、食品が安全であるというのは大 […]

Camellia sinensis. by Franz Eugen Kohler, Kohler's Medizinal-Pflanzen 1897.
土を知る、土を使う 91

世界の土 iii/オーストラリアでの茶栽培(1)

茶樹(チャノキ)の原産地は中国雲南省、ラオスとミャンマーに接するシーサンパンナと言われています。当地での茶は、古くから薬草としての位置づけが強く、大事に利用されてきた植物であったことは確かです。  これが陸路で朝鮮半島を伝って我が国に入ってきたようですが、「チャ」という言葉は広東 […]

農林・水産

2012年食の10大ニュース[10]

米国で記録的大干ばつ 牛肉検査の月齢制限見直しへ ブラジルでBSE発生 遺伝子組換え表示とTPP 食品表示の一元化への見直しホットに 阿南氏消費者庁長官に 遺伝子組換えトウモロコシのとんでもラット試験悪影響話題にならず 牛(豚)レバーの生食禁止 米国FDAが成長を早めた遺伝子組換 […]