さくらんぼ、ぶどう、びわ増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年5月第5週（5月26日〜6月1日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量1,008t（前週比94％、前年同期比96％）。

日ごとの動き

前週比では、さくらんぼ、ぶどう、びわ等が増加したが、あまなつかん、いちご、クインシーメロン等が減少したため、6％の減少となった。

前年同期比では、さくらんぼ、こだますいか、アンデスメロン等が増加したが、あまなつかん、プリンスメロン、クインシーメロン等が減少したため、4％の減少となった。

市況は前週比で弱含み、前年同期比で弱保合となった。

品目別の動き

あまなつかん　熊本県を中心に三重県等から入荷したが、前週比62％の大幅な減少となった。熊本県産の価格は強含みとなった。

りんご　青森県を中心に入荷したが、前週比8％の減少となった。貯蔵で有袋物の出荷であるため価格は高値で推移しており、青森県産「ふじ」の価格は強保合となった。

さくらんぼ　山形県を中心に山梨県等から入荷した。ハウス物が終盤に入り、生育が遅れていた山形県産露地物の「紅さやか」の出荷が増えたことから、前週比216％の大幅な増加となった。荷動きは鈍く、山形県産「佐藤錦」の価格は弱含みとなった。

ぶどう　島根県を中心に大阪府等から入荷し、前週比62％の大幅な増加となった。引合いは弱く、島根県産「デラウェア」の価格は弱保合となった。「シャインマスカット」の引合いも平年に比べ弱く、価格は安くなっている。

いちご　栃木県を中心に宮城県等から入荷したが、前週比53％の大幅な減少となった。出荷は終盤に入り、6月上旬で終了となる見込みである。栃木県産「とちおとめ」の価格は弱保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に熊本県等から入荷し、前週比9％の増加となった。静岡県産の価格は弱保合となった。

プリンスメロン　茨城県を中心に千葉県等から入荷したが、前週比15％の減少となった。茨城県産の価格は弱含みとなった。

クインシーメロン　熊本県、茨城県等から入荷したが、前週比16％の減少となった。熊本県産の価格は弱保合となった。

アンデスメロン　茨城県を中心に入荷したが、前週比7％の減少となった。茨城県産の価格は保合となった。

すいか　熊本県を中心に千葉県等から入荷したが、前週比8％の減少となった。今週は東海から九州にかけ梅雨入りしたため荷動きは鈍く、熊本県産の価格は弱保合となった。

こだますいか　茨城県を中心に和歌山県等から入荷し、前週比27％の増加となった。茨城県産の価格は弱保合となった。

マンゴー　宮崎県を中心に鹿児島県等から入荷し、前週の端境期から徐々に数量が増え、前週比9％の増加となった。「太陽のタマゴ」の引合いは強く、高値が続いている。宮崎県産の価格は強保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2023年5月第5週）