イチゴショートとシュトーレン。20年後、30年後のクリスマスの食卓に並ぶ食べ物は、子供たちにどんな感動をもたらすだろうか
食の損得感情 37

クリスマスケーキの甘みを増したのは科学だが

日本でクリスマスケーキと言えば、イチゴショートにいろいろな飾りが付いたものが一般的だが、ドイツならシュトレンという質素な見た目の甘いパンのような菓子を焼くし、フランスならビッシュドノエルという、丸太状のケーキを食べるという。シュトレンはトンネルの意味らしい。一方、ビッシュドノエル […]

サンフランシスコで見た「NO MSG」(グルタミン酸ナトリウム不使用)の看板。現地のガイドは、「不景気になると、東洋人差別が始まる。その一環」と言っていたが、それでは日本でのうまみ調味料忌避の流行を説明できない
食の損得感情 36

“妖怪化”する自然科学と近代的工業技術

以前、味の素の広報の方が漏らしていた。「最近は、世界的に化学(chemistry)、酸(acid)という言葉の受けが悪い。悪いものの代表のように使われているケースが目立つ。1960年代までは、この二つの言葉は、世界を良くする夢のキーワードだったのに……」。かつて”夢の […]

このどれかを割ると、中から出てくるのは……
食の損得感情 35

「そんなはずない」に振り回されない運営

生卵を割ろうと手に取ったとき、なぜかは分からないが妙に嫌な予感がした。見た目は普通の鶏卵。おかしなところは何もないように見えた。テーブルに打ち付けて割り、小鉢の上で開けると、その瞬間強烈な悪臭が広がった。出てきたのは、ドブのような臭いを発する濃褐色の液体だった。

藤井米穀店の「愛米味」。通信販売ではチルド便で配達される
食の損得感情 34

コメのブレンドの神様の責任感

「コメのブレンドの神様」と呼ばれる人がいる。藤井米穀店(大阪市淀川区)の藤井博章社長だ。藤井社長は、各地から仕入れたコメの状態と味を吟味してブレンドし、産地名や品種名ではなく、各種のブレンドに付けた商品名を前面に打ち出して販売している。

確かにミルクは子供用だが……
食の損得感情 31

話半分に読む「病気にならない生き方」

「病気にならない生き方/ミラクル・エンザイムが寿命を決める」(新谷弘実著、サンマーク出版)という本が100万部を超えるベストセラーになっているというので、つれあいが買ってきた。数日経って、肉を食べるのをやめると言い出した。牛乳も飲まないと言う。胃の調子が悪いからH2ブロッカー系の […]

農業機械の展示会に集まった農業経営者たち。売れるもの、利益の出るものを求めて真剣そのもの
食の損得感情 30

「GMは必要な技術」は消費者にとっておいしい話か?

「遺伝子組換え(GM)技術は日本にとって必要な技術」と、4割の農業経営者が回答――雑誌「農業経営者」が、今年3月にアンケート調査をした結果だ。調査対象者は、同誌購読者を中心とした2004人。43.8%が「必要」「どちらかといえば必要」と答え、48.2%が「必要でない」「どちらかと […]

「夢ごこち」のブランド力アップに力を入れる中島美雄商店
食の損得感情 28

民間育成品種がコメ流通を変える

ビジネスファーマー向けの雑誌「農業経営者」(農業技術通信社)8月号で、「民間育種米で商機をつかめ」とする特集を組んだ。執筆に参加して感心したのは、民間が育成したコメの新品種がコメ流通を変えつつあることと、それによって“コシヒカリ神話”がいずれ“昔話”になっていく予感だ。