北海道よもやま話 10

今年の北海道の凶作は人災なのだろうか?

今年は、すべての作物の品質や収量が明らかに悪かった。就農して25年になるが、これほどの異常な気候条件は初めてだ。農林水産省は10月2日、イネの作況指数が北海道は91の不良と発表したが、現場の生産者は「それよりは明らかに悪い。80くらいだろう」と言う。これが全国平均で見ると98に上 […]

北海道よもやま話 9

世界の先端バイオ技術を無視し、発言しない日本の生産者の責任

日本国内で販売される農薬には登録制度があり、すべての生産者は、その制度に従った適切な使用が求められる。今はそんなことはないだろうが、かつては現場で農薬使用の解釈に悩むこともあったようだ。ダイズ栽培では、雑草管理次第で収量が決まることは前回述べたが、どんな除草剤を使えば、生産者に最 […]

北海道よもやま話 8

有機栽培農家の敵「農薬」、その価格と流通

北海道のダイズ、ムギ農家が農薬を使用する金額はどれくらいだと思われるだろうか? 現場では除草剤、殺菌剤、殺虫剤の3タイプを主に使っている。金額、量は少ないが、成長促進剤、発芽抑制剤なども使用して、しっかりと農薬取締法に書かれている“国民の生活環境の保全に寄与”しているはずだ。ただ […]

北海道よもやま話 7

マイノリティの行動から次世代農業のヒントが見えてくる

湊須磨子(みなとすまこ、旧姓:浅田)さん。愛称スー。子供達はグラマスーと呼ぶ御年92歳の日系女性が米国ロサンゼルス近郊に住んでいる。昨年90歳で亡くなったご主人ヘリーとともに、20年来の知り合いになる。スーは1935年2月、秩父丸で米国メジャーリーグとの対戦のため巨人軍の沢村栄治 […]

北海道よもやま話 6

日本の農業は魅力的か?

多くの農家は昨年末の組勘(農協の1年間の金融収支決済)の整理を終えて、春の訪れを待っているのであろうか。雪の降らない地域の方たちからよく聞かれることの1つに「雪が降る北海道の生産者は冬の間、何をしているのですか?」というものがある。

北海道よもやま話 5

農薬の希釈倍率と水の使用量に関してもっと自由を!

期待はしていなかったが、やはりFoodScience編集部にクレームがあった。昨年6月25日付けの拙稿に対してである。農業生産者であり、科学者ではない自分が、かって知ったる本業の範疇と思い込み、しっかり下調べもせずに、うろ覚えで書いてしまったのが原因だ。農作業が忙しく……の言い訳 […]

北海道よもやま話 4

半分の濃度で2回散布すると減農薬栽培にならない不思議

米国ノースダコタ州の農家Bobと農薬の話になった。私が「ところでどのくらい農薬を使用しているんだ?」と聞くと、「日本人は農薬の使用にウルサイからな?」と言いながら説明してくれた。春コムギの場合、除草剤が2回、殺菌剤が1.5回(1回と2回の場合がある)、殺虫剤が0.5回(使用する場 […]

北海道よもやま話 3

サブプライムでもへこたれない米国農業から学ぶもの

今年の1月、マイナス35℃の米国ノースダコタ州の知り合いで、父親と共同経営する26歳の生産者、Bobのところに行く機会があった。私が「どうだ 景気は?」と聞くと、彼は「いいね?」の挨拶で会話が始まった。彼は地域農家では珍しい民主党支持者だ。世界中の皆が「あの大統領は……」と言うく […]

栄養週期栽培のために育てた“赤苗”
交叉する外食と農業の未来 11

栄養週期がたどってきた道

イネに肥料を与えるやり方として、独特の体系を持っているのが、「栄養週期」という農法を実践する人たちです。独特の体系といいますが、これはマジックではなく、植物の生理を研究した上でたどり着いた基本中の基本というのが、彼らの考え方です。