戦術・戦略

2010年食の10大ニュース[7]

「2010年食の10大ニュース」は予想以上に各界の皆様からご協力をいただきました。食について、正しい情報、真に有益な情報を発信したいという皆様の情熱の強さに改めて敬意を表し、ご協力に感謝申し上げます。  そして、FoodWatchJapanをご覧くださっている皆様の情熱も感じております。仕事納めが終わった後も閲覧数は高く、スタッフ一同冥利に尽きることと存じ、読者の皆様に感謝申し上げます。 「201 […]
戦術・戦略

2010年食の10大ニュース[6]

「2010年食の10大ニュース」は予想以上に各界の皆様からご協力をいただきました。食について、正しい情報、真に有益な情報を発信したいという皆様の情熱の強さに改めて敬意を表し、ご協力に感謝申し上げます。  そして、FoodWatchJapanをご覧くださっている皆様の情熱も感じております。仕事納めが終わった後も閲覧数は高く、スタッフ一同冥利に尽きることと存じ、読者の皆様に感謝申し上げます。 「201 […]
製造・物流

2010年食の10大ニュース[1]

2010年もあとわずか。今年も食にまつわる話題は数多く、それぞれの話題がかかわる領域、影響を与える領域も多岐にわたりました。それらを振り返りながら、来る年に備え、夢も膨らませたいものです。  そこでFoodWatchJapanは、食の科学、技術、流通に造詣の深い識者の方々に「2010年食の10大ニュース」をピックアップしてもらいました。トップバッターは食品技術士の横山勉さんです。
技術士からの提言(Y)

今年は食品ロス削減活動元年にしたい

2008年前半は各種食材が急騰し、食料の安定供給の大切さを肌で感じた年になった。そのような中、牛久保明邦氏(東京農業大学国際食料情報学部教授)を座長とする農林水産省の食品ロスの削減に向けた検討会が8月にスタートした。日本では食品として年間約9,000万tの農林水産物を消費している。これに伴い、約1900万tの廃棄物が発生。この内、500万?900万tが喫食可能ないわゆる「食品ロス」と推定されている […]
Maryanskiのバイテクと食品安全考

FDAに向けられたオバマ大統領の関心――米国食品行政は一本化されるのか?/The President’s Attention Shifts to FDA ? A Single Food Agency in the Future?

Barack Obama大統領は今年3月、米国食品医薬品局(FDA)新局長に元ニューヨーク市保健局長Margaret Hamburg氏を任命した。任命をするにあたっては、米国上院の承認を必要とする。その発表時に大統領は、ピーナッツバターのサルモネラ菌汚染問題やそのほかの食品由来の問題の発生を受けて、米国食品安全制度を「国民の健康に有害」と発言した。そして、食品安全制度改善に向け諮問委員会を設置し提 […]
うねやま研究室

食の安全に関する世論調査、海外と日本で結果が違うのはなぜ?

英国食品基準庁(FSA)は2009年2月19日、消費者の食品への考え方についての追跡調査の最新結果「Quarterly public tracker -December 2008」(08年12月調査)を発表しました。この調査は、FSAが01年から年に4回以上の頻度で定期的に行っているもので、今回の調査結果とこれまでの推移が分かりやすいグラフでまとめて公表されました。
うねやま研究室

妊婦は大変!? 各国の妊娠中女性向け助言集。

2008年11月3日、英国食品基準庁(FSA)は妊娠女性にカフェイン摂取を制限するように助言を更新しました。FSAはそれまでカフェインの1日の最大摂取量を300mgにするよう助言していましたが、それをさらに引き下げて200mgに制限することで、リスクが減らせるという研究結果を発表したのです。カフェインをたくさん摂ると、赤ちゃんの生まれたときの体重が軽くなり、その後の健康に影響することや自然流産の可 […]
青トウガラシ追跡捜査の模様の一部。
Maryanskiのバイテクと食品安全考

ホウレンソウ、トマト、青トウガラシ、そしてペットフード:FDAの謎解きやいかに/Spinach, Tomatoes, Peppers, Pet Food: How Does FDA Solve the Mysteries?

11月下旬、米国食品医薬品局(FDA)が中国の3都市に事務所を開設したとのニュースが流れた。9.11以降、米国政府は食の安全保護強化のためいくつかの対策を取ってきたが、これは最新のものである。米国へ食品を輸出する企業はすべて登録をしなければならいなこと、船荷到着前にFDAに届出しなければならいなこと、輸入時に健康リスクがあると思われる食品を留置する権限、そして新たな記帳義務。こういった新たな規制手 […]
うねやま研究室

食品由来のリスクを定量評価する

食品のリスクというと真っ先に思い浮かぶのは食中毒でしょう。一般の消費者には残留農薬や加工食品の添加物が危険だと思っている人が多いかもしれません。今回はそうした食品由来リスクを定量化して評価しようという試みについて紹介してみようと思います。
日本航空の別な機材。忘れ物に注意
食の損得感情

トイレに食事をしまったJAL機。食品衛生だけの問題ではない

2008年2月6日、日本航空の釜山発成田行きの旅客機が、軽食を積んだギャレーカート1台をトイレに収納して離陸していたことが分かった。釜山で空のカートを降ろし忘れ、所定の位置に収納できないカート1台があるのを、客室乗務員が離陸寸前に発見。咄嗟の判断でそれをトイレに押し込んで離陸した。上空ではカートの中身の軽食を通常通りサーブし、成田に着陸するときは再びそのカートをトイレにしまったという。
うねやま研究室

科学が歪められているのに声を上げない科学者

私たちは安全な食生活を求めて、科学的根拠をもとにいろいろな対応をします。例えば高温で食中毒菌を殺す、カビが生えないように保存条件を管理する、などのようなことです。偏食しない、というのも科学的根拠があるといえるリスク管理でしょう。ところが食品分野では、この「科学」がしばしば間違って報道され、実際とはかけ離れた形で一般の「常識」になっていることが、多々見られます。それは日本だけではなく、世界中どこでも […]
このどれかを割ると、中から出てくるのは……
食の損得感情

「そんなはずない」に振り回されない運営

生卵を割ろうと手に取ったとき、なぜかは分からないが妙に嫌な予感がした。見た目は普通の鶏卵。おかしなところは何もないように見えた。テーブルに打ち付けて割り、小鉢の上で開けると、その瞬間強烈な悪臭が広がった。出てきたのは、ドブのような臭いを発する濃褐色の液体だった。
みやげ物店の店頭で干されている干し魚。HACCPからは程遠い代物だが、こういうものは、なぜか平気で買っていく人が多い
食の損得感情

安全への真剣さを疑う光景

以前、電車に乗っていたときのこと。昼過ぎの上りながら、その車両の座席はほぼ埋まっていて、私を含め、途中で乗ってきた何人かがつり革につかまっているといった混み具合だった。網棚に荷物を載せて、ふと視線を落としたその時、私の前の座席で居眠りしている男性の頭に目が釘付けになった。脂でテカテカと光る頭髪に、おびただしいフケがからんでいる。紺色の背広の肩にも、粉雪のように、それは積もっていた。思わず、「うわっ […]