イワシ6%増、カツオ35%減

2025年6月第2週(2025年6月13日〜2025年6月19日)

イワシ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年6月第2週(2025年6月13日〜2025年6月19日)の概況より。
18日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ7%の減少。前年同期は2024年6月14日〜2024年6月20日。
1日平均取扱数量は総量992t(96%、93%)。このうち鮮魚類は515t(前週比93%、前年同期比91%)、冷凍魚類は215t(前週比92%、前年同期比85%)、塩干加工品は262t(前週比105%、前年同期比104%)。

日ごとの動き

6月13日(金)週末の取引、入荷も減ったため、荷動きはおおむね順調。カツオは2〜3割上伸、スルメは堅調、サバは強保合、アジは小動き、ブリは区々、イワシは保合った。相場全体では堅調。

6月14日(土)休市前の取引、全般に入荷水準が低かった上、休み前で買い気は良かったこともあり、荷動きはおおむね良好だった。アジは強保合、スルメは小高い、カツオは小反落、ブリは小動き、サバとイワシはともに保合った。相場全体では小動き。

6月16日(月)週明けの取引、入荷増で買い気は振るわなかった。ブリは1〜3割上伸、スルメは2割続伸、サバは1〜2割上伸、カツオは堅調、アジは1〜2割下落、イワシは小甘い。相場全体では区々。

6月17日(火)休市前の取引、入荷が大幅に減ったため、荷動きは順調。カツオは2割上伸、アジは1〜2割反発、イワシは1〜2割上伸、スルメは軟調、サバとブリはともに保合った。相場全体では小高い。

6月19日(木)休市明けの取引、買い気はよく、売れ行きはおおむね順調だった。アジは小幅続伸、スルメとカツオはともに堅調、イワシは小反落、ブリは小幅ながら増加安、サバは保合った。相場全体では区々。

品目別の動き

アジ 中型が高知と長崎、中小型が神奈川と佐賀、新潟主体に入荷。前週に比べ数量は33%減少、価格は中型が3割弱高、中小型が0.5割弱安。

サバ 千葉と富山主体に入荷。前週に比べ数量は11%増加、価格はわずかに上昇。

イワシ 千葉主体に入荷。前週に比べ数量は6%増加、価格は1割弱高。

スルメイカ 福井と石川主体に入荷。前週に比べ数量は10%減少、価格は0.5割弱安。

カツオ 千葉主体に入荷。前週に比べ数量は35%減少、価格は3.5割強高。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年6月第2週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ58.3102103各地10,8003,4501,6209193
海外
メバチ40.48979各地※冷凍3,2401,043756101102
アジ36.16766高知 ほか1,512713432129129
神奈川 ほか中小5404543249676
サバ28.1111127千葉 ほか756410281103112
イワシ21.610692千葉1,188389270109107
スルメイカ12.690110福井 ほか1,9441,1394869698
冷スルメイカ1.2120100各地2,3762,160
サンマ1.091125各地解凍972756
カレイ13.310994北海道64846432410098
青森 ほかマコ1,080594540116
北海道アカ64859443298122
北海道アサバ
ハマチ6.510744愛媛 ほか野〆1,7821,7281,674100173
塩サケ10.98463北海道トキ3,240100
北海道アキ1,6201,5121,404100165
タラ類3.69092北海道486324
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ18.26536千葉2,5921,382540136206
キンメダイ9.110181東京 ほか6,4801,9221,29695103

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/week