「はこだて がごめ飯」。するする、ふっくら、噛みしめたい味

函館、北海道の食材を使った料理とワインの店「Sleek hakodate cuisine」の名物ランチメニュー「はこだて がごめ飯」。ほとんど函館近海でしか取れない珍しい昆布、ガゴメコンブを熱々のご飯に混ぜて、函館らしい海鮮を載せた丼。


はこだて がごめ飯。
はこだて がごめ飯。

 海鮮は、この店オリジナルのいかの昆布締め、噴火湾産のたらこ、かにのむき身。小鉢、吸物、お茶付きで850円。普通の海鮮丼のように食べ始め、後半は名古屋のおひつまぶしのように、付いている吸い物をかけて食べる。

 ガゴメコンブは、フコイダンとラミナランという食物繊維が特に多い品種で、粘りが強いのが特徴。これを上手に味付けして白飯に混ぜると、独特のぬめりの食感が面白く、またふっくらとした感じになる。

 味に加えて、ガゴメコンブは美容と健康によい成分を含む食材として注目されていることもあり、女性に人気のメニューになっている。

 食べてみると、もう一つ発見。ガゴメコンブを混ぜたご飯、昆布を噛みしめたくて自然によく噛むようになる。それで満腹感があり、繊維とでん粉の組み合わせなので腹持ちもよい。咀嚼の癖を取り戻すにも良さそう。

 なんて難しいことは抜きに、うまくてもぐもぐ、もぐもぐ食べてしまう。

 友人の店なので、ちょっとひいき目に見ているかもしれない。真偽のほどは函館でお確かめください、って、やっぱり宣伝になっちゃうか。

ガゴメコンブを混ぜ込んだご飯。
ガゴメコンブを混ぜ込んだご飯。

※このコラムは個人ブログで公開していたものです。

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Food Watch Japan編集長 さいとう・さとし 1988年中央大学卒業。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、農業技術通信社取締役「農業経営者」副編集長兼出版部長等を経て独立。2010年10月株式会社香雪社を設立。公益財団法人流通経済研究所特任研究員。戸板女子短期大学食物栄養科非常勤講師。亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科非常勤講師。日本フードサービス学会、日本マーケティング学会会員。著書に「有機野菜はウソをつく」(SBクリエイティブ)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、共著・監修に「創発する営業」(上原征彦編著ほか、丸善出版)、「創発するマーケティング」(井関利明・上原征彦著ほか、日経BPコンサルティング)、「農業をはじめたい人の本―作物別にわかる就農完全ガイド」(監修、成美堂出版)など。※amazon著者ページ →