沖縄もずく
伝承とサイエンスの養生訓

沖縄もずくはなぜ広まった?

個人的な記憶だが、昔は「ワカメ酢」はあっても「モズク酢」はなかったような気がする。まあ、どちらにしても子どもはああいった料理はあんまり好きじゃない。これも個人的な感想か。
ハマグリ
伝承とサイエンスの養生訓

酒飲みははまぐりのアラニンに注目

はまぐりは前回ののりと同じ、食物を採集して暮らしていたころの原日本人にとってはなじみのある食べ物である。浜にある栗に似た貝だから「浜栗」。なんのひねりもないネーミングだ。辞書にある漢字で書けば「蛤」。学名はマルスダレガレイ科ハマグリ。
塩数の子
伝承とサイエンスの養生訓

数の子はDHAとEPAをたくさん摂るのに好都合

もういくつも寝ないうちに正月という時季なので、おせちの定番「数の子」を取り上げたい。日本人は魚好きであり、また魚の卵好きでもある。ご存じの通り、サケならイクラと筋子、スケトウダラなら鱈子、ニシンなら数の子という具合だ。
西洋カボチャ
伝承とサイエンスの養生訓

冬至にカボチャを食べるのにはわけがある

今年の「冬至」は12月22日である。「冬至にはカボチャ」というのが、今日の日本人の季節感だ。この日に柚子湯に入って、冬至がゆ(小豆がゆ)とカボチャを食べると「カゼをひかない」と言われている。厄払いや無病息災を願うためでもある。
ラム
伝承とサイエンスの養生訓

ラム肉がお薦めである3つの理由

筆者の“ラム肉デビュー”はかなり遅い。2002年6月、家内と北海道へ取材旅行に行き、帯広で初めてジンギスカンを食べた。ジンギスカンが初めてなら、面と向かって羊の肉と対峙したのも初めてのことだった。「羊肉は臭い」という先入観で避け続けていたこともあるし、豚や牛、鶏などと比べて、日本人にはなじみの薄い肉だという理由もあった。
ごま
伝承とサイエンスの養生訓

お坊さんがごまを擦るわけ

ごま(胡麻)はゴマ科ゴマ属の1年草で、インドが原産地とされている。インドでは古代、サンスクリット語(梵語)でごまのことを「シャククリ」と呼び、不老長寿の薬として大切にされていたという。
ピーナッツ
伝承とサイエンスの養生訓

ピーナッツは渋皮付きで1日20粒がお薦めという理由

つかぬことをお聞きしますが、貴方は皮付きピーナッツと皮むきピーナッツ、どちらが好きですか? 私? どちらも好きです。しかし、できるなら皮付きを食べた方がいいという説がある。 渋皮にポリフェノール  ピーナッツ本体を包む赤茶色の「渋皮」には、ブドウの皮や赤ワインにも多く含まれる。特筆すべきが、抗酸化作用のある「ポリフェノール」の一種「レスべラトロール」が豊富に含まれているということだ。このレスべラト […]
イチジクの断面
伝承とサイエンスの養生訓

イチジクは消化不良や便秘にどう“効く”のか

イチジクは現在の中東、アラビア地方を原産地とするクワ科の落葉樹で、江戸時代の寛永年間(1624~44)に日本に入ってきたとされている。晩夏(8月)から晩秋(11月)にかけて実を熟させる。 タンパク質分解酵素フィシンを含む  かつては畑や庭に植えられていたが、今ではそんな姿も少なくなり、日本人にはそれほど身近な果物ではなくなった。  とはいえ、真っ盛りのイチジクは果物屋、八百屋、スーパーで見かけるこ […]