キンメ増。イワシ、タラ類減

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年10月第4週(10月23日〜10月29日)の概況より。

日ごとの動き

28日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ8%の減少。

1日平均取扱数量は総量1,292t(前週比96%、前年同期比108%)。このうち鮮魚類は635t(前週比92%、前年同期比110%)、冷凍魚類は310t(前週比112%、前年同期比121%)、塩干加工品は347t(前週比91%、前年同期比95%)。

10月23日(金) 週末の取引、買い気は依然低調。サバが1〜3割上伸、イワシは3〜4割反落、サンマは1〜2割下落、アジも小幅ながら下落、相場全体では小安い

10月24日(土) 休市前の取引、休み前や天候の回復で買い気は上向き、荷動きはおおむね良好。アジが2割反発、スルメは上伸、サンマは底堅い値動き、サバやイワシは伸び悩む、相場全体では強保合

10月26日(月) 週明けの取引、買い気はまずまず。イワシが3〜4割上伸、アジが1〜2割続伸、カツオは堅調、スルメはしっかり、相場全体では堅調

10月27日(火) 休市前の取引、天候も安定していて買い気は順調。

サンマ 強保合、アジが1〜2割反落、サバ、メジは小安い、相場全体では軟調

10月29日(木) 休市明けの取引、買い気はまずまず。イワシが半値に下落、カツオは2〜4割下落、アジは1〜3割続落、スルメは2割反落、相場全体では下落

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型は新潟を主体に入荷、前週に比べ数量は24%減少し、価格は中型が4.5割弱高、中小型が1.5割強安。

サバ 青森や和歌山を主体に入荷、前週に比べ数量は13%減少し、価格は3.5割強高。

イワシ 北海道や青森を主体に入荷、前週に比べ数量は40%減少し、価格は8割高。

スルメイカ 北海道や石川を主体に入荷、前週に比べ数量は51%減少し、価格は1.5割高。

カツオ 宮城や長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は10%減少し、価格は約2割安。

生サンマ 岩手や北海道を主体に入荷、価格は2割強安。

ムキカキ 7%増加し、三陸産の価格はわずかに上昇

主な水産物の市況(2020年10月第4週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ36.894124各地4,004
海外3,440
メバチ57.998101各地※冷凍865
アジ41.676116長崎540
新潟中小324
サバ32.687130青森ほか372
イワシ12.36053北海道ほか583
スルメイカ10.549175北海道ほか1,084
冷スルメイカ3.2200152各地-
サンマ46.79270岩手ほか734
北海道ほか解凍-
カレイ6.59684北海道464
青森ほかマコ864
北海道アカ905
北海道アサバ432
ハマチ27.898179愛媛ほか野〆810
塩サケ16.385118北海道トキ1,674
北海道アキ972
タラ類17.476122岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ24.890251宮城ほか518
キンメダイ6.7156140東京ほか2,354
ムキカキ11107177三陸1,717
各地1,728
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/