技と絆でひらく

東京電力を反面教師として学ぶ広報のあり方

大震災後の東京電力福島第一原子力発電所の事故は、ついに事故の評価として最悪のレベル7とされるに至った。レベル5から突然2段階上がった恰好で、いままでの評価は何だったのかという印象を受ける。これ以外にも、この事故関連の報道では、生じさせずに済んだはずの悪い印象を次々に与えていると考えざるを得ない。広報として何が間違っているのか、どうすべきであったのかを考える。
お知らせ

「技術士からの提言(Y)」「Maryanskiのバイテクと食品安全考」「読み書きバイオ」の無料公開を開始しました

 FoodScience(日経BP社/2010年3月休止)の人気コラム「技術士からの提言(Y)」「Maryanskiのバイテクと食品安全考」「読み書きバイオ」の記事公開を開始しました。  FoodWatchJapanでは横山勉氏、James H. Maryanski氏、佐々義子氏よりご賛同をいただき、三氏がFoodScienceで連載されていたコラムの公開を開始しました。内容と公開日は、FoodS […]
食品安全情報(化学物質)

食品安全情報(化学物質)No.07(2011.04.06)

国立医薬品食品衛生研究所が月2回発表している「食品安全情報」(化学物質)は、食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報を提供している。本欄では、実際にその情報収集・執筆を担当している研究官に、FoodWatchJapan読者へのおすすめの記事を紹介してもらう。No.07(2011.04.06)の注目キーワードは、原子力発電所、ハロゲン化ダイオキシン、カロリー表示、FDAのリコール強制権 […]
技と絆でひらく

復興計画は国づくりの視野で――「五箇条の御誓文」に学ぶ提言

まさに、「人間の知識や進歩のはかなさと、自然の脅威の底知れなさに震えあがる」(瀬戸内寂聴氏/朝日新聞3月31日)事態が到来した。「国難」と言っていいだろう。単に東日本の問題として片付けるにはあまりにも大きすぎる惨事に見舞われて、早1カ月が経とうとしている中、大いなる自然災害に加えて、人災的な問題までもが追い打ちし、復興の妨げになろうとしている。
モンモリロナイト族の結晶の模式図
土を知る、土を使う

3つの粘土鉱物

土の正体をつかむ説明を続けます。前回は土は4つの要素の混合物だということを指摘しました。すなわち、造岩鉱物、生物、腐植、粘土鉱物の4つです。この中で、粘土鉱物と腐植は作物を育てる上でとくに重要なものです。今回は、粘土鉱物がどういうものであるかと、3種類の粘土鉱物の特徴について説明します。
新読み書きバイオ

国際的な食のリスクに関する情報センター設立

2011年3月、食のリスク情報発信を行う国際的なサイト“International Center of Excellence in Food Risk Communication”が発足しました。このサイトでは、行政、健康に関わる専門家、ジャーナリスト、研究者、生産者、流通、市民などあらゆるステークホルダーに対して、食品の安全、健康、栄養に関するデータや情報を提供し、コミュニケーションを行い、理解 […]
News0401

バイテクと薄膜技術応用で電力不要の看板――町田市の企業、産学連携で実証実験へ

ビーティー・アド(東京都町田市、初川四郎社長)は、ホタルイカの遺伝子を導入した真菌などを利用し、電力を使わずに発光し続ける塗料型の資材を開発。店舗の屋外看板やカラーコルトンで実証実験を行う。複数の大学とベンチャー企業との連携で実用化を目指す。
マーチャンダイザーの開発メモ

消費期限と賞味期限の設定方法

「消費期限」と「賞味期限」――この二つの言葉の意味は食品関係者であれば、当然知っていると思うが、本件についてちょっと気になることがあるので一度整理をしてみたい。
技と絆でひらく

危機回避・組織強化のための経営十七訓――聖徳太子「十七条憲法」に学ぶ

今般の災害・事故に対する政府や東京電力等の動きには、危機管理、組織運営、コミュニケーション等についてさまざまに考えさせられる。それらについて考察していくと、1400年前に聖徳太子が書いたとされる「十七条憲法」に教えられ、戒められる点が多いと気付く。そこで、経営のための十七訓として私なりにまとめてみた。
土を知る、土を使う

土を形づくる4つの要素

前回は、身近な物質でありながら、とらえどころのない土について、その誕生プロセスを見てみました。少しおさらいをした上で、土の組成のポイントを整理しましょう。
新読み書きバイオ

遺伝子組換え作物研究の灯を消さないで

科学は専門家だけのものではなく、生活するすべての人のものです。よりよい暮らしと仕事のために、「読み書きそろばん」と同じように科学を理解し、つかいこなす力を身に付けましょう。今回は23年度に計画されている宮崎大学の遺伝子組換え作物の試験栽培をめぐり、心配していることをお話します。
北海道の農場
北の空から見えるのは

“あたたかな”北海道で明日を見ませんか

「福島」「香川」「熊本」「三重」「鳥取」「加賀」「伊達」「白石」「北広島」「新十津川」「世田谷」……日本地図を広げて当てずっぽうに地名を挙げたのではない。これらはどれも北海道にある地名だ。それぞれ、入植した人たちが新天地にふるさとの名前を付けた、歴史ある地名である。
科学・法令

放射性物質と食品の安全について ――食の信頼向上をめざす会講演より(2)

3月22日、食の信頼向上をめざす会が「メディアとの情報交換会」を開催。今回は「東北地方太平洋沖地震と風評被害の防止に向けて」と題して、東京工業大学原子炉工学研究所所長の有冨正憲氏と、秋田大学名誉教授で医学博士の滝澤行雄氏の両氏を招いて講演を行った。滝澤氏は、専門の公衆衛生・環境保健の立場とこれまでの放射線に関する事象に対する取り組みの経験から、放射能の影響と対応について説明した。