北の空から見えるのは 電力がない(2) 2012年3月29日 宮井能雅 農業でも、工場などのように3相200Vを利用している場合が多い。送電効率がよく、電気をたくさん使う場合は有利だ。しかし、これをさらに活用する裏ワザがあって、電力会社の反応もビミョー。ところで、日本の電力事情が悪いのはなぜか、そのそもそもを考えた。
北の空から見えるのは 電力がない(1) 2012年3月28日 宮井能雅 今年の夏も電力不足の心配があるようだ。農業の現場でも電力はたくさん使うから、対策は検討しておかなければいけない。そこで改めて電力について考えてみると、おかしなことがこれまたいろいろ。
農林・水産 2011年食の10大ニュース[3] 2011年12月27日 宮井能雅 組換えパパイヤ“レインボー” 国産大豆 国産麦 品川プリンスの朝カレー ドイツのソーセージ ザワークラウト ヨーロッパのポテト たくわんの煮物 味噌カツサンド チリビーンズ
北の空から見えるのは 我々農家のあり方が問われている 2011年12月8日 宮井能雅 TPP参加となっても、日米それぞれでの売り渡し価格がさほど変わらない小麦・大豆生産ではあまり状況は変わらないだろう。とは言えその背景には交付金収入がある。それを他の品目にも拡大していくのは、国の予算上難しい。求められるのは、我々農業という産業の形の変化に違いない。
北の空から見えるのは 一農家としてTPP参加に賛成する(2) 2011年11月8日 宮井能雅 経済的に豊かな国の農業が、豊かなのである。それはアメリカの農業を見ればわかるし、他の小さな国を見てもわかる。ただし、農業を社会から切り離して考える限り、その真実は見えない。
北の空から見えるのは 一農家としてTPP参加に賛成する(1) 2011年11月7日 宮井能雅 農村で「TPP参加に賛成」と言っても、書いても、その意見はなかったことにされてしまうと嘆く宮井氏。なぜTPPに賛成なのかの前に、今回の騒動から思い出したウルグアイラウンドのころのエピソードから披露してもらった。
北の空から見えるのは 必要なのはヒーローではない。たとえば緻密な危機管理だ 2011年4月18日 宮井能雅 「Fukushima 50」に贈られる賞賛。しかし、「お国のために死ね」の時代は66年前に終わったのだ。戦勝国アメリカがそれを教えてくれた。彼らは民主主義と技術を教えてくれた。その基本から導かれることは、ヒーローを作らない世界だったはずだ。
北の空から見えるのは “あたたかな”北海道で明日を見ませんか 2011年3月28日 宮井能雅 「福島」「香川」「熊本」「三重」「鳥取」「加賀」「伊達」「白石」「北広島」「新十津川」「世田谷」……日本地図を広げて当てずっぽうに地名を挙げたのではない。これらはどれも北海道にある地名だ。それぞれ、入植した人たちが新天地にふるさとの名前を付けた、歴史ある地名である。
農林・水産 2010年食の10大ニュース[14] 2010年12月31日 宮井能雅 「2010年も今日で終わり。特集「2010年食の10大ニュース」も本日が最終日です。8名の方々の記事をお届けします。(FoodWatchJapan 齋藤訓之)
北海道よもやま話 コーンスープ、コーヒー、日本のコメ中心の食生活 2010年3月23日 宮井能雅 今回は、日本人の不思議な食生活について、思うところを書いてみる。皆さんはコーンス―プ(コーンポタージュ)がお好きだろうか。ここでは、コーンス―プとコーンポタージュが同じものという前提での話を進める。このコーンス―プは女性のみならず、いかつい男性でも一度はおしゃれなレストランで飲んだ(食べた)ことがあるだろう。
北海道よもやま話 日米の食洗機とGM、機能と文化の比較に想う 2010年3月8日 宮井能雅 北海道の一農村に住むダイズ、コムギ生産者であっても、しっかりした農政のおかげで、冬期間には3週間ほど米国に行くことができる。そのようなことを25年ほど続けていると、やはり米国料理と日本料理の違いを肌で感じることができる。実は料理そのものの話ではなく、今回は器であるお皿と食に関する話をしたい。
北海道よもやま話 4πr2が示唆する日本国産ダイズの将来 2010年1月25日 宮井能雅 4πr2(よんぱいあーる2じょう)――この方程式に何度、悩まされたことか。たぶん皆さんも一度は覚えたことがある方程式ではないだろうか。この方程式は、ダイズの規格を大きく左右する“汚れ”について、ある一定の説明をしてくれる。今回は、日米のダイズの規格の違いを考えることによって、日本のダイズの将来を展望してみたい。
北海道よもやま話 今年の北海道の凶作は人災なのだろうか? 2009年11月2日 宮井能雅 今年は、すべての作物の品質や収量が明らかに悪かった。就農して25年になるが、これほどの異常な気候条件は初めてだ。農林水産省は10月2日、イネの作況指数が北海道は91の不良と発表したが、現場の生産者は「それよりは明らかに悪い。80くらいだろう」と言う。これが全国平均で見ると98に上がるのだから、気象を含めた天からの恵みには、喜びと人の無力さを感じてしまう。イネのいもち病も1993年以来、久しぶりに見 […]
北海道よもやま話 世界の先端バイオ技術を無視し、発言しない日本の生産者の責任 2009年7月31日 宮井能雅 日本国内で販売される農薬には登録制度があり、すべての生産者は、その制度に従った適切な使用が求められる。今はそんなことはないだろうが、かつては現場で農薬使用の解釈に悩むこともあったようだ。ダイズ栽培では、雑草管理次第で収量が決まることは前回述べたが、どんな除草剤を使えば、生産者に最大の効果をもたらすかは、最終的に生産者自らの農薬選択による。
北海道よもやま話 有機栽培農家の敵「農薬」、その価格と流通 2009年6月19日 宮井能雅 北海道のダイズ、ムギ農家が農薬を使用する金額はどれくらいだと思われるだろうか? 現場では除草剤、殺菌剤、殺虫剤の3タイプを主に使っている。金額、量は少ないが、成長促進剤、発芽抑制剤なども使用して、しっかりと農薬取締法に書かれている“国民の生活環境の保全に寄与”しているはずだ。ただ残念なことに、そのような話を生産者仲間が集まってしたことはないのだ。