スクリーンの餐

完食をかけた“給極”の戦い

2年の時を経て、甘利田先生がスクリーンに戻ってきた。現在公開中の「劇場版 おいしい給食 卒業」は、TVドラマ「おいしい給食(season1)」(2019)と「劇場版 おいしい給食 Final Battle」(2020、本連載第232回参照)の2年後を描いたTVドラマ「おいしい給食 season2」(2021)の完結編となる劇場用映画である。 ※注意!! 以下はネタバレを含んでいます。 ワンパターン […]
ニュースクリップ

農産物の仮想市場構築の実験

神明とNTTが農産物の仮想市場構築実験。農地価格下落(畑は30年連続)。静岡・沼津の会社がコーヒーかすを再利用した食品を販売。熊谷で青パパイヤレシピコンテスト。ワタミが名古屋に「TGIフライデーズ」再出店し、東海、西日本積極出店の構え。大戸屋の小売「大戸屋おかず処」が小田急ハルクに期間限定営業中。ペッパーフードサービスが米国子会社が解雇した元従業員から訴訟を提起される。
繁盛の秘密・付加価値の正体

チップ、サービス料は発達した消費社会にはそぐわない

日本で外食というビジネスが産業化したのは戦後、チェーンストア型のオペレーションが普及し始めた1960年代頃からあるいは1970年代頃からと言われています。しかし、多くの飲食店が事業として成立するほどに外食市場が発展し始めたスタートの時期は、江戸時代に遡ります。
繁盛の秘密・付加価値の正体

付加価値を基礎付加価値とメタ付加価値に分けて考える

飲食店、外食産業でよく言われる「付加価値」というものには、実は2種類があるというお話をしました。その2種類をもう少しはっきりさせましょう。 基礎付加価値は工業でいう工賃に当たるもの  飲食店の経営の中で付加価値と呼んでいるものの1つは、工業的なビジネスで工賃と呼んでいるものに当たります。  金属やプラスチックやゴムなどがそれぞれ塊としてあるだけでは、全体の価格はそれぞれの塊の価格の合計にしかなりま […]
繁盛の秘密・付加価値の正体

料理を出して現金を受け取るだけでは人間のコミュニケーションにならない

前回までの2回は、「ごちそうさま」「ありがとう」という言葉から、お客と店がやりとりするものには“金銭であがなえるもの”と“金銭であがなえないもの”の2つがあるということを説明しました。この区別を付けることこそは、コミュニケーションの妙、人付き合いの極意なのです。 言葉や品物のやりとりには意味がある  人間同士のコミュニケーションは、常に以下の2つの側面を持っています。 ●コミュニケーションは「表現 […]
繁盛の秘密・付加価値の正体

「ごちそうさま」「ありがとう」が店に力を与える

料理研究家の栗原はるみさんという方には、本当にいい編集者がついていらして、栗原さんの手腕もさることながら、一つひとつの本の編集者の仕事ぶりに関心しています。 お客の「ありがとう」の言葉が人生を変えた  その栗原さんの最初の大ヒット作が「ごちそうさまが、ききたくて。」という本です。タイトルがいいでしょう。私は、「ごちそうさまが聞きたい」というのは、料理をするお母さんにもお父さんにも、そしてお店で料理 […]
繁盛の秘密・付加価値の正体

「ごちそうさま」が欲深い経営に役立つ

今回からは、“付加価値の正体”ということについてお話していきます。これは“欲が深い”人のためのお話です。「『ごちそうさま』はなぜ言うのか」ということから、恐らくほとんどの方が聞いたことのないお話をしていきます。
食の損得感情

ごちそうさま

FoodScienceのWebmaster中野栄子さんのはからいで、この欄の執筆者一覧を汚させていただくようになって5年が経ちました。専門家の先生方が多い中、場違いで申し訳ないと考えるたびに私の役割を説き、励ましてくださった中野さんとスタッフのみなさんに、そして忍耐強くお読みくださった読者のみなさんに、心から感謝しています。本当にありがとうございます。