WHOがPFAS評価対象特定

No.05(2026.03.04)

飲料水(イメージ)

国立医薬品食品衛生研究所が集めた食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報から。WHOは優先される18種のPFAS及び6種の健康影響のカテゴリーを特定した。FDAはトータルダイエットスタディの結果と新データのための新しいインタラクティブツールを公表した。

注目記事

【WHO】PFASに関するデータの要請

 世界保健機関(WHO)は、食品と飲料水に含まれるパー及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)のリスク評価の実施に向けて、「PFASを評価するためのWHOイニシアチブ(2024-2027)」を実施している。その一環として、ヒトが摂取する主要なPFASと健康影響を特定するためのランドスケープレビューを委託した。そのレビューの結果、優先される18種のPFAS及び6種の健康影響のカテゴリーが特定された。WHOはこれらの優先されるPFASと健康影響のカテゴリーを対象に体系的なエビデンスの収集とレビューを開始し、毒性学的データと水循環における汚染実態データの提出を呼びかけた。データの提出期限は2026年7月31日である。

※ポイント:2027年に予定されているFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)とWHO飲料水水質ガイドラインの専門家会合におけるPFASの評価に向けた段階的なWHOのプロジェクトです。今回のランドスケープレビューの詳細は2026年内にWHO報告書として発表される予定になっています。今後は、選定された優先されるPFAS18種と健康影響のカテゴリー6種に関するデータ収集とともに、PFAS混合物のリスク評価のためのグループ化、PFAS単体/混合物の健康影響に基づく指標値(HBGV)導出に向けた作業が行われる予定です。

【FDA】FDAはトータルダイエットスタディの結果と新データのための新しいインタラクティブツールを公表

 米国食品医薬品局(FDA)は、トータルダイエットスタディ(TDS)の結果を簡単に入手、理解できるようにした消費者向けインタラクティブツール「Total Diet Study Interface(TDSi)」を公表した。TDSiでは、元素、放射性核種、農薬残留物の3つの化学物質グループに関する2018〜2022会計年度のデータを閲覧可能である。FDAは、新しいTDSデータの入手に合わせて定期的に更新していく予定としている。

※ポイント:TDSiは、TDSの結果を一括ダウンロードできるだけでなく、食品群や化学物質を選択すると、それぞれの検出率や濃度(平均値、範囲など)がグラフや表に可視化されて提供される仕組みになっており、消費者が理解しやすいよう工夫されています。非常に洗練されたインタラクティブツールになっているので、興味のある方はぜひご覧下さい。

【EFSA】欧州が農薬の安全性を確保する方法

【EFSA】最大残留基準値はどのように設定されるのか?

【別添BfR】食品に含まれる植物保護製品の残留物に関するQ&A

 EUにおける植物保護製品(農薬)の有効成分の認可、有効成分を含む植物保護製品の認可、食品に含まれる農薬残留物の最大残留基準値の設定などの手続きについて説明している、消費者向けのインフォグラフィック(欧州食品安全機関EFSA)又はQ&A(ドイツ連邦リスクアセスメント研究所BfR)を発表した。

(注目記事のまとめ:安全情報部第三室)

目次

【WHO】

1. PFASに関するデータの要請

2. 出版物

【FAO】1. Codex

【EC】

1. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】

1. 食品中の動物用医薬品残留物:EUにおける最新情報

2. EUにおける魚介類の摂取:水銀に関する食事の助言の認識

3. 欧州が農薬の安全性を確保する方法

4. 最大残留基準値はどのように設定されるのか?

5. EFSAの化学物質リスク評価の必要性のためのモニタリング及びサーベイランスデータ

6. 食品添加物関連

7. 新規食品関連

8. 農薬関連

【FSA】

1. ブログ:FSAは食品包装用の再生プラスチックの取引を支援する

【FSS】

1. スコットランド食品基準局が新たな5カ年戦略を発表する

【DEFRA】

1. 食品中の残留農薬:2025年第2四半期のモニタリング結果

【BfR】

1. カビとカビ毒:食品中の目に見えない危険カビ毒と国際研究に関するBfRのポッド

キャスト

【ANSES】

1. 食品中のアクリルアミドと微量金属へのばく露:依然として懸念の原因

【FDA】

1. FDAは「No Artificial Colors」表示への新たなアプローチを講じる

2. FDAはトータルダイエットスタディの結果と新データのための新しいインタラクティブツールを公表する

3. FDAは一般的な食品化学保存料であるBHAの評価を開始する

4. GRAS申請通知

5. 公示

6. リコール情報

【CFIA】

1. 特定の食品中の有害金属(2023年4月1日から2024年3月31日)

2. 特定の食品中のフタル酸エステル類(2012年4月1日から2018年3月31日)

3. 業界への通知-乳成分及び加工乳成分に関するCommon Names for Ingredients and Components文書の改訂

4. リコール情報

【FSANZ】

1. 食品基準通知

【APVMA】

1. APVMAは規制姿勢声明を発表

【TGA】

1. ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン)を含む医薬品

2. 安全性助言

【NSW】

1. 新たな規則により園芸における食品安全が向上する

【香港政府ニュース】

1. プレスリリース

2. 違反情報

3. リコール情報

【MFDS】

1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果

2. 甘味料摂取水準は安全、食品別使用基準の具体化を推進

3. 食薬処、春季の貝毒に先制対応、集中収去検査を実施

4. 2025年、輸入食品など海外製造所の現地実査、50カ所を摘発し輸入停止などの措置

5. 回収措置

別添

【BfR】

1. 食品に含まれる植物保護製品の残留物に関するQ&A

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.05(2026.03.04)
https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2026/foodinfo202605c.pdf
食品安全情報(化学物質)No.05(2026.03.04)別添
https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2026/foodinfo202605ca.pdf