学校の健康的な食のための政策

No.05(2026.03.04)

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国立医薬品食品衛生研究所が集めた食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報から。WHOの栄養・食品安全部は、学校における健康的な食環境構築のための政策および介入に関する新たなガイドラインを発表した。

注目記事

【WHO】学校の健康的な食環境のための政策と介入

 世界保健機関(WHO: World Health Organization)のDepartment of Nutrition and Food Safety(栄養・食品安全部)は、学校における健康的な食環境構築のための政策および介入に関する新たなガイドラインを発表した。このガイドラインは、加盟各国に対し学校における食環境の改善を目的として、政策および介入を検討したうえでエビデンスにもとづいた推奨事項および実際の導入時の検討事項を提供する。

 ガイドラインの主な内容は以下の3点である:

  • 学校における食事、果物、牛乳等の提供
  • 学校で提供・販売される食品および飲料の栄養基準または規則
  • より健康的な選択を行うことを可能にするために学校の食環境を改変するNudge介入(※1

 これらの推奨事項は健康的な食事のための飲食物を入手・購入・消費しやすくすると同時に、健康的でない飲食物の存在・消費を減らすことを目的としている。ガイドラインでは、学校で提供・販売・消費される飲食物は安全かつ健康的な食事を支えるものであり、子供の権利および各国の公衆衛生の目標に沿うものであるべきことが強調されている。

 子供は1日の大部分を学校で過ごすため、学校は生涯にわたる食習慣の形成および健康・栄養面での子供間の格差減少のための非常に重要な環境となる。より健康的な学校の食環境の構築は、食品システムの変革および全ての人のための健康的な食環境構築を通じて各国の国民全体の食生活を改善する広範な取り組みの一環とすべきである。具体的な取り組みとして、市場取引の制限、健康的な食生活を推進するための財政政策および栄養ラベル政策などが含まれる。

※1 FWJ註:Nudgeは行政や専門家などが、対象の“自由を奪わない形で”誘導することの行政用語。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

目次

【世界保健機関(WHO)】

1. 世界保健機関(WHO)が学校における健康的な食環境を構築するための政策および介入に関するガイドラインを発表

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】

1. モリンガパウダー入りカプセル剤に関連して複数州にわたり発生している広範囲薬剤耐性(XDR)サルモネラ(Salmonella Newport)感染アウトブレイク(2026年2月13日付初発情報)

2. ピスタチオクリームに関連して複数州にわたり発生したサルモネラ(Salmonella Oranienburg)感染アウトブレイク(2025年8月21日付最終更新)

【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】

1. インドの西ベンガル州でニパウイルス感染患者が発生:欧州出身者への感染リスクは極めて低い

【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】

1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】

1. 人獣共通感染症に関する2024年次報告書:サルモネラ感染患者数が増加

【ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)】

1. 人工知能(AI)および国際交流がもたらす食品安全性の向上:ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)代表団が中国国際食品安全・品質管理会議(CIFSQ)に参加

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.05(2026.03.04)
https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2026/foodinfo202605m.pdf