コーデックス委員会が穀物等について有害物質の最大基準値を改定

食品安全情報(化学物質)No.16(2014.08.06)

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.16(2014.08.06)を発表した。

注目記事

【FAO】コーデックス委員会 第37回総会

 2014年7月14~18日、スイス・ジュネーブにおいて第37回コーデックス委員会総会が開催された。食品汚染物質部会(CCCF)からステップ5/8として提出された議題として、トウモロコシおよびトウモロコシ製品中のフモニシンの最大基準値(ML)、精米中の無機ヒ素のML、乳児用調製乳・医療用調整乳・フォローアップミルク中の鉛のML改定などが、最終採択された。

※ポイント:精米中の無機ヒ素のML(0.2mg/kg)が最終採択されました。コメ中の無機ヒ素の濃度は玄米から精米にすると下がりますが、コメから無機ヒ素を完全になくすことは出来ません。一方で、ヒトでの無機ヒ素の暴露量はなるべく低くすることが求められています。このMLは、国際的な貿易において混乱が生じない範囲で、無機ヒ素の摂取量をなるべく減らせるように設定されたものです。コメを主食とする我が国では、これを機に、コメ中の無機ヒ素について今後どのようにリスク管理を行うのか考える必要があるでしょう。なお、玄米中の無機ヒ素のMLについては意見がまとまらず、CCCFで検討が続けられています。

【BfR】食品と消費者向け製品中のアルミニウムについてのFAQ

 ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は、アルミニウム摂取に関する情報をFAQ形式でまとめた。アルミニウムは食品中に天然に存在し、その化合物は食品添加物としても使用される。ヒトは、主に食品と飲料水からアルミニウムを吸収する。他に、アルミニウムを含む食器や食品包装などの消費者向け製品、制汗剤などの化粧品、医薬品を介して体内に入る可能性もある。

※ポイント:BfRが本年2月にドイツ語で公表した記事の英語版が出たので紹介しました。BfRは、アルミニウムの暴露源は食品の他にも制汗剤等の化粧品があることに留意すべきこと、直ちに健康影響はないものの予防的に暴露量はなるべく減らすことを勧告しています。化粧品由来の暴露については、その後、ECのScientific Committee on Consumer Safety(SCCS)が科学的意見を出しているので、そちらも参考にするとよいでしょう。

※食品安全情報(化学物質)No.8/2014(2014. 04. 16)
【EC】化粧品中アルミニウムに関する科学的意見発表
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2014/foodinfo201408c.pdf

【FSAI】FSAI調査では検査した牛肉製品からウマDNAは検出されず-持ち帰り用ラム料理から鶏およびウシのDNAが確認された

 アイルランド食品安全局(FSAI)は、牛肉製品とラム製品の真正性を調べた2つの調査結果を発表した。52の牛肉製品を調査してウマDNAは検出されなかったが、持ち帰り用レストランのラムケバブやラム料理の調査では、表示に記載のない鶏肉や牛肉が検出された。

※ポイント:牛肉から始まった検査ですが、他の肉製品でも問題が出ているようです。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(化学物質)No.16(2014.08.06)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2014/foodinfo201416c.pdf

今号の目次

【FAO】
1. コーデックス委員会 第37回総会

【EC】
1. 食品獣医局(FVO)査察報告書:アイルランド、米国
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 非標的陸上植物への農薬のリスク評価に関する最新科学についての科学的意見
2. 第46回コーデックス残留農薬部会(CCPR)でのEUの見解準備への科学的支援
3. EFSAは乳児用ミルク及びフォローアップミルクに関する助言を更新
4. ナイアシンの食事摂取基準値に関する科学的意見
5. 食品添加物としてのプロピオン酸(E 280)、プロピオン酸ナトリウム(E 281)、プロピオン酸カルシウム(E 282)、プロピオン酸カリウム(E 283)の再評価に関する科学的意見
6. 食品添加物としてのインジゴカルミン(E-243)の再評価に関する科学的意見
7. 遺伝子組換えトウモロコシMON 810の栽培を禁止するEC規則1829/2003第34条に従いフランスが届け出た緊急対策に関する欧州委員会からの要請についての声明
8. 全ての暴露源を考慮したカルボンの安全性評価に関する科学的意見
9. 飼料添加物関連
10. 遺伝子組換え関連
11. 香料グループ評価

【FSA】
1. 最新の企業及びEUの検査ではウマ肉は確認されていない
2. 食品の原産地調査の発表
3. SME食物アレルゲン表示ガイダンス発表

【DEFRA】
1. 首相と環境大臣は英国食品産業のために数百万ポンドを追加することを発表

【HSE】
1. 最新モニタリング結果
2. 2013年計画 品目別報告書

【BfR】
1. 食品と消費者向け製品中のアルミニウムについてのFAQ
2. アルミニウムを含む制汗剤はアルミニウム摂取の一因となる

【RIVM】
1. オランダの環境放射能:2012年の結果

【FSAI】
1. FSAI調査では検査した牛肉製品からウマDNAは検出されず-持ち帰り用ラム料理から鶏及びウシのDNAが確認された

【EVIRA】
1. フィンランドでは牛肉として販売されていたウマ肉はない

【FDA】
1. 公示:O.M.G.には表示に記載のない医薬品成分が含まれる
2. 警告文書

【NTP】
1. NTPニュースレター

【USDA】
1. Economic Research Service(ERS):米国における遺伝子組換え作物の採用

【FTC】
1. サボテンジュースの販売者は病気を治療できるとの詐欺的宣伝により消費者への返金として350万ドルを支払う

【CFIA】
1. CFIAは280以上の液状及び粉末タンパク質代用品の未表示のアレルゲン及びグルテンを検査
2. 18ヶ月間に検査された3万以上の食品検体の法令遵守率は98%以上

【FSANZ】
1. GM加工助剤申請に意見募集
2. 通知15-14

【NSW】
1. 伝統的インド医薬品について公衆衛生警告

【香港政府ニュース】
1. Husi食品禁止
2. 調理肉の追加規制を検討
3. 牛肉検体は安全性検査に不合格
4. 認可されていない乳を回収
5. 5食品が安全性検査に不合格

【MFDS】
1. 説明資料(Naeil新聞「食品医薬品安全処、釜山マッコリ“Saengtag”について4年間の食品衛生検査の実績がゼロ件」記事関連)
2. 参考資料(日本産輸入食品の放射能検査の結果)
3. 夏のリゾート地流通販売農産物の安全レベル
4. 食品は、ナトリウムダイエット中!
5. 昆虫、食品の原料として使用範囲が拡大される
6. 国内産の紅参及び柿の国際農薬基準設定
7. コーヒーフランチャイズ原料の供給業者の合同企画査察結果

【HSA】
1. HSAは海外から購入した表示に記載のない強力な西洋薬成分を含む3つの違法製品について警告

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(EurekAlert)侵入種のミノカサゴは結局のところ食べても安全そうだ
・(NAS)福島第一原子力発電所事故は原子力施設のハザードに関する新しい情報を積極的に探して対応することの重要性を強調する、とNASの報告書は伝える
・文献情報