ブラジルでBSE発生を確認。同国産牛肉製品輸入停止

農林水産省は12月8日、同日ブラジル連邦共和国におけるBSE (牛海綿状脳症)の発生を確認し、同国産の牛肉製品等の輸入停止を発表した。厚生労働省が農水省からの連絡を受け、ブラジル産牛肉等(加工品を含む)の輸入手続を同日より停止することとし、検疫所に通知した。

ブラジルは口蹄疫発生国であるため、生鮮牛肉についてはもともと同国からの輸入はできないが、加熱処理肉や牛肉使用の各種製品の輸入は可能。近年は加熱処理牛肉の年間輸入量(t)の2割程度をブラジル産がまかなっている。

ただし2004年7月以降、検疫所ではBSE非発生国であっても特定危険部位(SRM)を含む食品は輸入しないよう輸入者を指導している(厚労省は詳細を確認中)。

今回の情報は、2012年12月7日付けでブラジル政府が国際獣疫事務局(OIE)に通報し、OIEが12月8日に公表したもの。内容は、ブラジル・パラナ州の繁殖牛(メス。2010年12月死亡。死亡時約13歳)にBSEが確認されたというもの。農水省は同国家畜衛生当局へ追加情報を求めている。

ブラジルでのBSE発生確認は初めて。