サンマとアジが倍増で価格安く

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年9月第4週(9月24日〜9月30日)の概況より。

日ごとの動き

29日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ12%の増加。

1日平均取扱数量は総量1,275t(前週比107%、前年同期比105%)。このうち鮮魚類は683t(前週比112%、前年同期比131%)、冷凍魚類は236t(前週比108%、前年同期比71%)、塩干加工品は357t(前週比98%、前年同期比98%)。

9月24日(金) 週末の取引、休市明けだが豊富な入荷で荷動きはいまひとつ。スルメが小反発、サバは堅調、イワシは2〜3割反落、カツオ、メジは軟調、相場全体では小動き

9月25日(土) 休市前の取引、買い一服から全般的にさえない値動き。千葉産がまとまったアジが約4割下落、サンマも三陸産が小安い、カツオ、ブリは下げ渋り、サバ、イワシは伸び悩む展開、相場全体では弱保合

9月27日(月) 週明けの取引、入荷増などから買い気は振るわなかった。イワシが1〜2割、スルメは1割上伸、メジは堅調、アジは3〜4割、サンマは2〜4割続落、相場全体では区々

9月28日(火) 休市前の取引、潤沢続きで買い気は低調。アジ、サンマが2〜3割続落、サバは2〜3割下落、イワシは1〜2割反落、カツオはしっかり、メジは強保合、相場全体では下落

9月30日(木) 休市明けの取引、潤沢続きで買い気は振るわなかった。サンマ、イワシが1〜2割反発、アジは3割、サバは1〜3割続落、ブリは1〜2割下落、相場全体では区々

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型が千葉を主体に入荷。数量は前週に比べ約2.1倍に増加し、価格は中型が5割安、中小型は約5割安。

サバ 青森を主体に入荷。数量は前週に比べ13%増加し、価格は2割弱安。

イワシ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ8%減少し、価格は1割安。

スルメイカ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ4%減少し、価格はわずかに上昇

カツオ 宮城を主体に入荷。数量は前週に比べ22%増加し、価格は1割強安。

サンマ 北海道や宮城を主体に入荷。数量は前週に比べ約2.1倍に増加し、価格は生が4割強安。

主な水産物の市況(2021年9月第4週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ42.411095各地5,358
海外3,963
メバチ39.310870各地※冷凍1,167
アジ40.8209104長崎616
千葉中小432
サバ1911373青森540
イワシ11.992125北海道400
スルメイカ1596115北海道998
冷スルメイカ1.76317各地-
サンマ51.8209197北海道ほか799
各地解凍-
カレイ9.992155北海道648
青森ほかマコ-
北海道アカ907
北海道アサバ513
ハマチ96934鹿児島ほか野〆1,296
塩サケ19.65798北海道トキ-
北海道アキ594
タラ類12.8122121岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ55.8122224宮城378
キンメダイ7.1139182東京ほか1,706
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/