ハラペーニョ・マルガリータを作れる「ハラペーニョ・サングリータ」キット。
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2013洋酒レポート(5)

ブラジルのカシャーサ  今回、話がいちばん面白かったのはブラジルの地酒カシャーサを出しているブースだった。筆者は以前自動車工場で働いていたことがあるのだが、食習慣がかなり違う日系の方と接して驚いたというのが、ブラジルを知るきっかけだった。酢豚など甘いおかずには「食べられない」と言って箸を置くのに、食後のコーヒーには山盛り3倍の砂糖を入れる。ご飯を炊くときニンニクを入れる……と、食べ物でもかなり日本 […]
モーリシャスのプレミアム・ラム「Blue Mauritius」。
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2013洋酒レポート(4)

プレミアム・ピスコ  この辺で去年のレポートの“その後”もいくつか知れて来たのでお知らせしておこう。  まず、ペルー産グレープブランデーのプレミアム・ピスコ(バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2012洋酒レポート10(2)参照)について。  筆者は「ピスコ」という音感に、ついつい荒涼としたアンデス山脈を飛ぶ鳥と、栄華を極めながら悲劇で幕を閉じたインカ帝国……というイメージを持つのだが […]
バーチ(白樺)ウォッカ飲み較べ。左がNemiroff社製「バーチ」、右がOmskvinprom蒸留所の「ホワイトバーチ」。
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2013洋酒レポート(3)

白樺ウォッカ「ホワイトバーチ」  昨年はネミロフ社の白樺ウォッカ「バーチ」(白樺)を取り上げたが(参照)、今回はシベリアの蒸溜所で作られた白樺ウォッカを会場で見つけた。多くのロシア人にとってシベリアは心の故郷であり、白樺はロシアを象徴する木だからまさに「ロシア人による、ロシア人のためのウォッカ」と言っても過言ではないと思う。  ウォッカで味の決め手になるのは原料となる穀物もさることながら、水と隠し […]
価格競争からの脱却
恢復するチェーン

改めて「価格競争からの脱却」を目指して(4)海外進出を契機にビジネスを再構築する

新興国の強みを直視すれば、彼らと同じ土俵で闘っても無駄だということは容易に理解できる。したがって、日本が不況から脱出し、再び経済的強さを持とうとするならば、従来型の産業を改良改善しても無駄である。そうではなく、産業構造の変革が必要である。これを忘れるわけにはいかない。 チェーンストアを日本発の世界商品に  その産業構造の変革とは、新興国にはまだないものである。すなわち、持続性があり、独自性のある高 […]
近く60度が販売されるコーン・ウォッカ「LUXURIA」。
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2013洋酒レポート(2)

“ケーキ”風味の透明ウォッカ「UV」  ワインで有名な やまや がかなり冒険的なウォッカを販売している。ベースとなっているのはブランド名「UV」というアメリカ・ミネソタ州のウォッカで、1950年代からフレーバー・ウォッカを作っているメーカーからの輸入品。日本に輸入されるのは「UV」の19種類のラインナップの中の10種類で、とくに目を引くのが“ホイップクリーム”風味、“ケーキ”風味、“チョコレートケ […]
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2013洋酒レポート(1)

「FOODEX JAPAN 2013」が3月5日(火)~3月8日(金)の4日間、幕張メッセで開催された。今年は66以上の国・地域から食品・飲料メーカー・商社など2544社が出展した。来場者は7万5000人(開会時見込み)。昨年に続いて、今回もバーテンダー視点に立ち、2日間に渡って広大な会場を駆け巡った筆者が見つけたアイテムをご紹介する。 海外のリキュールとスピリッツを視察  ことウイスキーに関して […]
価格競争からの脱却
恢復するチェーン

改めて「価格競争からの脱却」を目指して(3)政治を超えるビジネスが必要になっている

1976年に堺屋太一が小説「団塊の世代」を発表し、以後“団塊の世代”という言葉が広く使われるようになった。同書によれば、団塊の世代とは“1947年から1949年に生まれた世代”(1945~1954年生まれを団塊の世代とする基準もある)である。 団塊の世代の購買力を殺いでいる  団塊の世代は、戦後最大の年齢人口層の集団を形成している。近年、彼らが定年を迎えることで新たな大きな購買力を持つ市場を生み出 […]
健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

健康食品の通販番組作りはハイクオリティになってきたぞ!(2)

前回、6~7年ほど前を振り返ってのプロデューサーとの会話……「これまでの通販番組の構成は忘れ、ゴールデンの番組を作るくらいの構成で提案したい!」と言われたモリハタでしたが、さて、その番組はどうなったのか!? 「豪華通販番組は今では珍しくなくなりましたねぇ」 「海外ロケありOK。スタジオとVTR両方ありOK。番組ディレクターはゴールデンで活躍している腕利きどころ」で通販を作るというお話をもらって、そ […]
価格競争からの脱却
恢復するチェーン

改めて「価格競争からの脱却」を目指して(2)価格競争時代の背景

先にも触れたが、1960年代は全体的に見れば「よいものを作りさえすれば売れた時代」で、低価格競争に打って出る企業はあっても社会全体の趨勢として定着してはいなかった。現在のような「低価格競争から脱却できない」厳しい状況とは違ったのである。  私の記憶としては、むしろ「新製品の販売開始は価格の引き上げを意味する」ということが社会的に受け入れられる、インフレ的なムードがあった。恵まれていた時代だったので […]
健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

健康食品の通販番組作りはハイクオリティになってきたぞ!(1)

筆者は健康食品の通販番組を11~12年やってきていますが、最初の頃は、まぁこんなに健康食品の業界が発達するとも思っておらず、こんなに通販番組がいっぱいになるとも思っていませんでした。そうした中、番組作りのクオリティも上がってきています。と言うより、そもそもの民放テレビ番組の原点にかえるような動きすら、出ているんです。 「番組制作費が削減されてるのって、CM入らないからですよ」 「通販番組がハイクオ […]
明治23年に開業した初代の帝国ホテル(画・藤原カムイ)
洋酒文化の歴史的考察

X 帝国ホテルのマウント・フジ(3)

さて、帝国ホテル版マウント・フジの発祥についてしばしば語られてきた、1924年の世界一周旅行団について考えてみよう。 誰にでもできる種類のものではない旅行 洋の東西を問わず、戦前の庶民にとって海外旅行が高根の花であったことは、拙稿でも「VI 女性バーテンダーのさきがけ(1)欧米編」をはじめ折に触れて伝えてきた。海外旅行が今でいう宇宙旅行なら、世界一周は冥王星への旅に近いと言っても過言ではないほど、 […]
価格競争からの脱却
恢復するチェーン

改めて「価格競争からの脱却」を目指して(1)

脱出は一発逆転ではなく地道な実践が必要  本シリーズの「価格競争から脱出する10の作戦」で、今日の小売・外食における価格競争について、以下のように述べた。 現在、あらゆる業種・業態で値引き競争ないしは低価格実現志向型業態へのシフトが起こり、激化の一途をたどっている。集客のためにさまざまに知恵を絞ってはいるが、ほとんどの場合、誰にでも伝わりやすく、他社・他店と比較しやすい低価格路線を選び、結果として […]
健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

視聴者に伝わるのはやっぱり「見えるもの!」(2)

テレビの宿命として「画(え)にならないと伝えられない」ということを前回書きました。では、画になったがゆえに大ヒットにつながった、という健康食品はあるのか? と言うと、個人的にはアレとアレだと思いますねぇ~それは何か! 「やっぱ“青汁”ですよ、ビジュアルの優等生は」 「画が伝達手段のキモ、というテレビと相性がよかった健康食品と言えば、なんてったって青汁でしょう! 実際に画面に青い汁が映し出されるとい […]