スクリーンの餐 「夫婦善哉」の中の昭和大阪グルメ 2012年11月10日 rightwide 織田作之助の原作を豊田四郎監督、森繁久彌・淡島千景主演で映画化した「夫婦善哉」(1955)を紹介する。「くいだおれの街」大阪をこよなく愛した原作者の食べ歩きの経験を反映していると思われる描写が随所に見られる。
スクリーンの餐 張芸謀作品の中の酒と餃子 2012年10月27日 rightwide 今年度のノーベル文学賞は、村上春樹氏優位の下馬評を覆し中国の莫言(モー・イエン)氏が受賞した。私は莫言の小説を読んだことはないが、彼の原作を映画化した「紅いコーリャン」(1987)を観てその作品世界の一端を知った。今回はこの映画の監督で2008年の北京オリンピックで開会式と閉会式の演出を務めた張芸謀(チャン・イーモウ)の作品に登場する酒と料理を紹介する。
スクリーンの餐 ビクトル・エリセ作品の中の果物 2012年10月13日 rightwide 収穫の秋、色とりどりの果物が店頭に並ぶ季節である。今回はスペインのビクトル・エリセ監督の作品に登場する果物を見てゆく。
スクリーンの餐 アニメーション映画の中の食べ物 2012年9月29日 rightwide セルアニメからCG、切り絵、人形を使った作品まで、アニメーション映画の中でも食べ物が印象的に使われている作品は数多い。今回はその中から3本の作品を選んで紹介する。
スクリーンの餐 「ゴッドファーザー」三部作の中の食べ物 2012年9月15日 rightwide 「ゴッドファーザー」(1972)はアメリカの裏社会に君臨するイタリア・マフィアの抗争を描いたマリオ・プーゾのベストセラーをフランシス・フォード・コッポラが監督した映画史に残る名作である。一作目のヒットによって「Part II」(1974)、「Part III」(1990)も製作され三部作となった。イタリア系移民の家族がストーリーの中心なので、劇中ではイタリア料理をはじめとする食べ物が多数登場するが […]
スクリーンの餐 「男はつらいよ」シリーズの中の食べ物 2012年9月1日 rightwide お盆は過ぎてしまったが、筆者が子供の頃の盆正月の映画の定番と言えば、松竹の「男はつらいよ」シリーズをおいて他になかった。筆者の周りにも他の映画を劇場で観に行くことはなくてもこれだけは一家揃って年二回盆正月に観に行くことを年中行事にしている家庭が多くあり、まさに「国民的」映画シリーズという形容が相応しかった。「男はつらいよ」シリーズの食のシーンを紹介したい。
スクリーンの餐 SF映画の中の食べ物 2012年8月18日 rightwide 今夏公開の目玉作品もほぼ出揃ったなか、洋画は今年もコミック原作を含めSF映画がその大多数を占めている。今回は過去のSF映画で登場した未来の食の姿を見ていこうと思う。
スクリーンの餐 喜劇映画の中の食べ物 2012年8月4日 rightwide 今回から趣向を変え、映画のジャンルや監督、俳優といったカテゴリー別に劇中に登場する食べ物を見ていこうと思う。最初は「喜劇映画」である。
スクリーンの餐 映画の中の氷菓「三月のライオン」ほか 2012年7月21日 rightwide いよいよ夏本番。アイスクリームや氷菓のおいしい季節である。映画の中でも「ローマの休日」(1953)のスペイン広場でオードリー・ヘップバーン扮するアン王女が食べるジェラートをはじめとして、さまざまなシーンで氷菓が印象的な使われ方をしているが、今回は異色作と言える2本を紹介する。 ※以下「R18+」の作品を取り上げます。18歳未満の方の閲覧を禁止します。
スクリーンの餐 映画の中のパン「ブラック・ブレッド」 2012年7月7日 rightwide 昨今のヨーロッパ金融危機でも話題になることの多いスペインだが、20世紀にはそれとは比較にならない苦難の歴史があった。今回はそうしたスペインの歴史を背景にした作品の中で、現在公開中のパンが重要な意味を持つ作品を取り上げる。
スクリーンの餐 映画の中の豚「ブタがいた教室」「豚と軍艦」 2012年6月23日 rightwide 冷しゃぶやゴーヤーチャンプルーなど夏のメニューも豊富な豚肉料理。今回は豚が登場する新旧の日本映画を2本紹介する。
スクリーンの餐 映画の中のウナギ「うなぎ」「ブリキの太鼓」 2012年6月9日 rightwide 今年の土用の丑は7月27日。しかしそれを前にして昨冬からの今シーズンも、3年連続となるシラス不漁が伝えられている。これによって価格が高騰し、庶民には手の届かない存在となってしまうのが心配な今年のウナギ。そこで今回は、指をくわえながら、“食えないウナギ”が登場する2本の映画を取り上げたい。
スクリーンの餐 映画の中のフグ「おくりびと」「次郎長三国志」 2012年5月26日 rightwide 「河豚は食いたし命は惜しし」と言うとおり、美味だが毒を持つためにその調理には資格を必要とするフグ。旬を過ぎたが、そのフグが重要な役割を果たした日本映画2本を取り上げる。
スクリーンの餐 映画の中のすし・おにぎり「過去のない男」「かもめ食堂」 2012年5月12日 rightwide 日本で生まれたすしはいまや“sushi”として世界中で愛好される食べ物となっている。今回はフィンランドを舞台にしたすしと、日本のもう一つのごはんメニューであるおにぎりが登場する作品を取り上げる。
スクリーンの餐 映画の中の塩「青い塩」 2012年4月28日 rightwide 塩が象徴的に使われている作品「青い塩」を取り上げる。韓国の田園風景、ストーリーの暗示、そして結末にも、塩が重要な役割を演じている。