Maryanskiのバイテクと食品安全考

バイテク作物の商業化――アジアが躍進/Commercialization of Biotech Crops: Asia Moves Forward

バイテク作物の生産は、1996年に初めて商業栽培されてから年々増加している。現在、栽培面積は1億ヘクタールを超え、世界23カ国で栽培されている。Clive James氏率いる国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の最新レポートはそう記している。しかし、その中に、私が第2の故郷と定めた日本は含まれていない。  The commercial production of biotech crops has […]
朱印船(模型。国立歴史民俗博物館)。かつて明に渡航を拒否された日本の貿易商は、他のアジア諸国に向かった
食の損得感情

「中国依存」「自給率アップ」はどちらも腐敗の温床

中国製冷凍ギョーザの中毒事件以来、食品の製造や流通に携わる人と話していて、気がかりなことが1つある。彼らの多くが、「今の日本の食は、中国産の農産物や食品なしには成り立たない」という趣旨のことを言う。その主張のニュアンスとして「今の」の部分はごく軽く、むしろ「これからも」という気持ちが強いように感じられる。そして、「だから、そのことを消費者や報道機関に理解してもらう必要がある」とも言う。ビジネスパー […]
うねやま研究室

米国で安全性が確認されたクローン動物、日本での受容はどうなる?

2008年1月15日、米国食品医薬品局(FDA)がクローン動物由来食品の安全性について最終リスク評価報告書を発表しました。06年12月に案として発表し、パブリックコメントを募集してまとめたものです。クローン技術を用いて作成したウシ・ブタ・ヤギ、あるいは伝統的に食用とされている動物のクローンの子孫は、普通の家畜同様、食用として安全であるというものです。