市場規模2カ月連続前年割れ

ホットペッパーグルメ外食総研による外食市場調査の2019年2月度調査結果では、外食市場規模が2カ月連続で前年を下回った。一方、「居酒屋」は市場規模が前年比+36億円と好調だ。

外食単価は2カ月連続して3圏域ともに前年比マイナス

 2019年2月の外食市場規模は、3圏域合計で3,152億円。前年同月比(以下、前年比)は−63億円で、2カ月連続で前年を下回った。その前の2018年12月は調査開始以来市場規模が最大値だったが、一転して前年割れとなった。

 連続して市場規模が前年割れしたのは、2017年4月・5月以来のこと。外食実施率(75.7%、前年比−0.7ポイント)、外食頻度(3.96回/月、前年比−0.04回/月)、外食単価(2,609円、前年比−61円)の3指標とも前年を割ったのは、2017年4月以来のこと。外食頻度が2012年10月の調査開始以来3番目に低かったことに加え、外食単価は3圏域とも2カ月連続して前年比マイナスだった。3圏域すべてで2カ月連続しての単価の前年割れは、2016年12月・2017年1月以来。

 性年代別には、50代女性で単価が2,673円(前年比−437円)と最も大きな下落幅であった。また、40代男性では単価が8カ月連続して前年を下回っている。

 カレンダー上は金・土・日・祝日の日数は昨年と同じだったが、天候面で前年よりやや降雨・降雪日が多かったことが影響した可能性がある。

2019年2月の外食実施率は75.6%

前月比増減−0.1pt、前年比増減+1.8pt。

外食実施率(2019年2月)

2019年2月の外食頻度は3.90回/月

前月比増減−0.06回、前年比増減−0.11回。

外食頻度(2019年2月)

2019年2月の外食単価は2,579円

前月比増減−30円、前年比増減−48円。

外食単価(2019年2月)

2019年2月の外食市場規模は3,152億円

前月比増減−88億円、前年比増減−63億円。

外食市場規模(2019年2月)

居酒屋はじめ9業態で市場規模が前年比プラス

 業態別では、主要16業態中、9業態で市場規模が前年比プラスで、とくに「居酒屋」(市場規模前年比+36億円)などが好調で、単価、延べ回数ともに前年度より増加した業態が5業態あった(「居酒屋」「お好み焼き、鉄板焼き等の専業店」「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」「カラオケボックス」「アジアン料理店」)。

「居酒屋」は、直近12カ月で市場規模が前年を上回った月が9回あり、好調だ。延べ外食回数で最も伸びたのは「居酒屋」で前年比+95万回、また、単価が最も伸びたのは「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」で前年比+191円だった。

「フレンチ・イタリアン料理店」は延べ回数、単価とも前年比マイナスと不調で、市場規模も4カ月連続して前年割れしている。連続で前年市場規模を上回っている業態は「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が9カ月連続、「ファストフード」が7カ月連続などとなっている。

前年比プラス業態

「アジアン料理店」「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」「お好み焼き、鉄板焼き等の専業店」「ファミリーレストラン、回転寿司」「居酒屋」「カラオケボックス」「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」「ファストフード」「牛丼、カレー等一品もの専売業態」

前年比±0の業態

「中華料理店」

前年比マイナス業態

「和食料理店」「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」「フレンチ・イタリアン料理店」「その他各国料理店」「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」

※ホットペッパーグルメ外食総研「外食市場調査」(2019年2月度)
https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/marketing/201902

ホットペッパーグルメ外食総研・外食市場調査

 ホットペッパーグルメ外食総研・外食市場調査は、リクルートライフスタイル(東京都千代田区、淺野健社長)の外食に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が行っている調査。毎月、首都圏・東海圏・関西圏の約9000~1万人を対象に「外食市場調査」を実施している。

 この「外食市場調査」では、圏域内の生活者による毎日の夕方以降の食事や飲酒について、外食と中食の内容(場所、相手、単価など)をヒアリングし、毎月の外食市場の動きを継続的に可視化している。3圏域限定で朝食・昼食は含まない市場調査ではあるが、飲食店などの事業所ヒアリングではなく、生活者に直接ヒアリングを行っていることから、性年代別や相手別の消費動向がわかり、外食している街や業種の情報が取得できていることが特徴。

稲垣昌宏
About 稲垣昌宏 24 Articles
ホットペッパーグルメ外食総研上席研究員 いながき・まさひろ 市場調査をメインに消費者動向から外食市場動向を分析・予測。また、観光に関する調査・研究、地域振興機関である「じゃらんリサーチセンター」研究員も兼務し、「食」と「観光」をテーマに各種委員会活動や講演などを行っている。肉より魚を好む、自称「魚食系男子」。