豚生レバー提供は許されるか

 3日、新潟県は、三条市の居酒屋で豚生レバーを食べた男性2名が食中毒症状を訴え、便からカンピロバクターを検出したということを発表しました。

 豚の生食はE型肝炎ウイルス食中毒の危険もあります。

 牛の生レバー提供禁止以降、豚の生レバーを提供する飲食店が増えているようです。東京でも繁盛店として評判になっている店の看板メニューになっている例があります。当該地域の保健所に対応状況を問い合わせたところ、店のオープン以来繰り返し注意喚起し、提供をやめるよう「お願い」をしているとのことです。

 これは法制度の限界ですが、法律で禁止されていなければ何をしてもいいわけではないという道徳と、食の提供者としての当たり前のリスク管理、お客の命をあずかる仕事に携わっているという恐れを忘れたくないものです。

※このコラムはメールマガジンで公開したものです。

齋藤訓之
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Food Watch Japan編集長 さいとう・さとし 1988年中央大学卒業。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、農業技術通信社取締役「農業経営者」副編集長兼出版部長等を経て独立。2010年10月株式会社香雪社を設立。公益財団法人流通経済研究所客員研究員。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。日本フードサービス学会会員。戸板女子短期大学食物栄養科非常勤講師。東京栄養食糧専門学校非常勤講師。亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科非常勤講師。著書に「有機野菜はウソをつく」(SBクリエイティブ)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、共著・監修に「創発する営業」(上原征彦編著ほか、丸善出版)、「創発するマーケティング」(井関利明・上原征彦著ほか、日経BPコンサルティング)、「農業をはじめたい人の本―作物別にわかる就農完全ガイド」(監修、成美堂出版)など。※amazon著者ページ →