2010年食の10大ニュース[3]

「2010年食の10大ニュース」、3日目は、元ハーレーダビッドソンジャパン社長の奥井俊史さん、宮城大学教授の三石誠司さん、そして穀物関係機関勤務のコロさん(匿名)からいただいた記事をご紹介します。

  1. 「フランス美食料理」がユネスコ世界無形文化遺産に
  2. ノンアルコールビールがヒット
  3. マグロ漁獲規制とマグロの完全養殖
  4. B級グルメ
  5. 初の食品おまけ付き本
  6. 素人農業花盛りと貸農園の盛況
  7. 千ベロ居酒屋
  8. 「ハイボール」の復活
  9. 米粉パン、ゴパン
  10. 鮮度の一滴

※番外:弁当男子、オリーブオイル、食べるラー油

 今年、ユネスコ無形文化遺産に「フランスの美食料理」(The gastronomic meal of the French)、「伝統的メキシコ料理――古来から継続するコミュニティ文化、ミチョアカン州のパラダイム」(Traditional Mexican cuisine – ancestral, ongoing community culture, the Michoacan paradigm」「来たクロアチアのジンジャーブレッド細工」(Gingerbread craft from Northern Croatia)が登録された。食文化の登録は初めて。

 ノンアルコールビールのヒットは、交通事故の惨禍撲滅を目指す社会的価値のある現象。

 マグロ漁獲量規制の議論が話題になった今年、近大マグロなどマグロ完全養殖も関心を集めた。漁業資源保護と世界で最も広範な魚食文化を持つ日本の対応の形態として注目している。

 B級グルメは地方の活性化の柱に育つか、見守りたい。

 11月、「Tea Party ~お茶にしましょ~」(ルピシアトレーディング)が発売。出版流通に空けた風穴。顧客接点としての書店の新しい発展に期待している。

 貸し農園の盛況は、都市近郊の遊休農地活用だが、農業のレジャー化の動向に注目している。

 1品299円などの値付けで、千円札1枚で十分楽しめる“千ベロ”。新しい「食」の価格破壊の形態。

 昔懐かしいハイボールの復権。低価格の気楽さが受けたが、ウイスキーメーカーのマーケティング努力の結実として賞賛したい。

 米粉パンがさらに普及する一方、過程で米からパンを作ることが出来る「ゴパン」も登場。「コメ」文化の新しい領域への拡大可能性。

「鮮度の一滴」は、開封して使い始めても容器に空気が入らず、醤油の鮮度が落ちないパッケージの活用。食品の開発は、容器・包装など周辺技術の開発もカギだ。


2012年の10大ニュース
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アンクル・アウル コンサルティング主宰 おくい・としふみ 1942年大阪府生まれ。65年大阪外国語大学中国語科卒業。同年トヨタ自動車販売(現トヨタ自動車)入社。中国、中近東、アフリカ諸国への輸出に携わる。80年初代北京事務所所長。90年ハーレーダビッドソンジャパン入社。91年~2008年同社社長。2009年アンクルアウルコンサルティングを立ち上げ、経営実績と経験を生かしたコンサルティング活動を展開中。著書に「アメリカ車はなぜ日本で売れないのか」(光文社)、「巨象に勝ったハーレーダビッドソンジャパンの信念」(丸善)、「ハーレーダビッドソン ジャパン実践営業革新」「日本発ハーレダビッドソンがめざした顧客との『絆』づくり」(ともにファーストプレス)などがある。 ●アンクル・アウル コンサルティング http://uncle-owl.jp/