2010年食の10大ニュース[4]

「2010年食の10大ニュース」、3日目は、元ハーレーダビッドソンジャパン社長の奥井俊史さん、宮城大学教授の三石誠司さん、そして穀物関係機関勤務のコロさん(匿名)からいただいた記事をご紹介します。

  1. 宮崎で「口蹄疫」発生(4月20日~8月27日)
  2. 菅首相、TPP協議入り正式表明(11月13日)
  3. 過去113年で最も暑い夏!!
  4. 食品卸業界の再統合へ、着実な動き
  5. 来年の国内コメ生産目標ついに800万トン割れ!
  6. クロマグロ商取引の全面禁止見送り
  7. レトルト食品の生産、過去最大水準へ
  8. 紅茶輸入量過去最大水準へ
  9. 「食べるラー油、クチコミから大ヒットへ!」
  10. コンビニ・デザートを中心に、プレミアム消費・徹底探索消費が継続

1. 宮崎で「口蹄疫」発生(4月20日~8月27日)

 4/20から8/27の終息宣言まで4ケ月。約29万頭の家畜を処分して終息。補償額は600億円を超えるとの試算もあり。なお、韓国では1月発生、6月終息、そして11月に再発し、現在までに過去最高の16万頭を上回る47万頭以上の家畜の殺処分が継続(2010年12月29日時点)しているが、日本のメディアでの取扱いはまだまだ少ない。リスク管理、情報伝達を含め、今後の日本の食の安全に大きな課題を投げかけたことは間違いない。

2. 菅首相、TPP協議入り正式表明(11月13日)

 日本の農業、そして食に関わる大きな意思決定。これを受け、2010年後半からは産業界と農業会で真っ向から意見が対立。良くも悪くも、今まで正面からの議論を避けてきた、この国の「農業と食」の将来を真摯に考える絶好の機会ととらえるしかない。

3. 過去113年で最も暑い夏!!

 この夏の日本の平均気温は、平年より1.64度高く、過去113年で最も暑い夏だったことが判明。飲料業界にとっては嬉しい悲鳴。特に昨年から大ヒットが続いているノンアルコールビールの販売は今年も好調。暑い夏だからこそ、いつでも飲めるノンアルコールビールが受けた?

4. 食品卸業界の再統合へ、着実な動き

 国分のサンライズ買収、三菱商事による菱食等の統合、伊藤忠商事による日本アクセス等の統合があった。

5. 来年の国内コメ生産目標ついに800万トン割れ!

 食料自給率40%は知っていても、日本でコメが何t生産されているかを知らない若者が本当に多い!(大学教員の仕事は多くなるばかり!)

10. コンビニ・デザートの例:

「ローソン」のプレミアム・ロールケーキ、150円でこだわりのプチ贅沢!


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About 三石誠司 3 Articles
宮城大学食産業学部フードビジネス学科教授 みついし・せいじ 1960年生まれ。東京外国語大学卒業。JA全農飼料部、総合企画部、米国全農組貿株式会社勤務等を経て、2006年4月より宮城大学食産業学部フードビジネス学科教授。経営学修士、法学修士。著書に「アグリビジネスにおける集中と環境――種子および食肉加工産業における集中と競争力」(清水弘文堂書房)、「空飛ぶ豚と海を渡るトウモロコシ」(日経BPコンサルティング)などがある。