主要な野菜各種荷動きが鈍い

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年5月第2週（5月7日〜5月13日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週4日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,874t（前週比86％、前年同期比105％）。

前週比ではさやえんどう、にら、アスパラガス等が増加したが、トマト、ピーマン、ミニトマト等が減少したため、14％の減少となった。

前年同期比では、そらまめ、こまつな、たまねぎ等が減少したが、じゃがいも、にんじん、キャベツ等が増加したため、5％の増加となった。

市況は、前週比は弱保合、前年同期比は弱含みとなった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比10％の減少となった。前週の価格が高かったため荷動きは鈍化し、千葉県産の価格は弱保合となった。

にんじん　千葉県、徳島県等から順調に入荷し、特に千葉県産の増量により前週比13％の増加となった。全体的な数量増により荷動きは鈍化し、徳島県産の価格は弱保合となった。

キャベツ　千葉県を中心に愛知県等から入荷したが、神奈川県産が終盤で減少したことにより、前週比12％の減少となった。荷動きは鈍く相場は下落し、千葉県産の価格は弱保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県、茨城県から入荷したが、茨城県産が終盤に向けて数量が減少し、前週比20％の減少となった。全体量は多くないものの、荷動きが鈍く、相場は下落し、長野県産の価格は弱保合となった。

はくさい　茨城県を中心に入荷したが、茨城県産は終了となる生産者が出てきて数量減となり、前週比8％の減少となった。全体量は多くないものの、量販店需要は落ち着いており引き合いは弱く、茨城県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に千葉県等から入荷し、前週比1％の微増となった。数量充分で荷動きは鈍く、茨城県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　埼玉県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比24％の減少となった。全体量は多くないものの引き合いは弱く、相場は下落し、埼玉県産の価格は弱保合となった。

なす　高知県を中心に入荷したが、天候不良の影響で数量減少し、前週比20％の減少となった。全体量は多くないものの荷動きは鈍く、高知県産の価格は弱保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷したが、前週比25％の減少となった。数量は多くないものの、引き合いは弱く相場は下落し、熊本県産の価格は弱含みとなった。

ピーマン　茨城県を中心に入荷したが、前週比28％の減少となった。全体量は多くないものの荷動きは鈍く、茨城県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年5月第2週）