いちご 気温上昇でイタミ果増

東京都中央卸売市場(大田市場業務課)が発表した2021年3月第5週(3月26日〜4月1日)の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週4日、前年5日。

1日平均入荷量は総量1,259t(前週比80%、前年同期比106%)。

前週比では、アールスメロン、あまなつかんなど増加したが、みかん、せとか、はっさくなどが減少したため、20%の減少となった。

前年同期比では、いよかん、せとか、清見などが減少したが、みかん、いちご、あまなつかんなどが増加したため6%の増加となった。

市況は前週比、前年同期比ともに弱保合となった。

品目別の動き

あまなつかん 熊本県、愛媛県等から入荷し、前週比4%の増加となった。熊本県産の価格は保合となった。

はっさく 和歌山県を中心に愛媛県等から入荷したが、前週比48%の大幅な減少となった。和歌山県産の価格は弱含みとなった。

不知火 熊本県、愛媛県から入荷したが、「露地」ものが終盤に入り、前週比26%の減少となった。熊本県産の価格は保合となった。

せとか 愛媛県を中心に長崎県等から入荷したが、愛媛県産の販売が終盤に入り、前週比72%の大幅な減少となった。愛媛県産の価格は弱含みとなった。

清見 愛媛県を中心に和歌山県等から入荷したが、前週比38%の大幅な減少となった。引合いが弱く、愛媛県産の価格は弱保合となった。

りんご 青森県を中心に秋田県等から入荷したが、前週比17%の減少となった。青森県産「ふじ」の価格は弱保合、青森県産「王林」の価格は強保合となった。

いちご 栃木県、福岡県等から入荷したが、前週比14%の減少となった。気温の上昇によりイタミ果の発生が多くなっている。栃木県産「とちおとめ」の価格は強含み、佐賀県産「さがほのか」の価格は弱含み、福岡県産「あまおう」の価格は弱保合となった。

アールスメロン 静岡県を中心に熊本県等から入荷し、前週比6%の増加となった。需要も落ち着き、静岡県産の価格は弱保合となった。

キウイ 福岡県、和歌山県等から入荷したが、前週比28%の減少となった。福岡県産の価格は保合となった。

主な農産物(果実)の市況(2021年3月第5週)

品目1日平均入荷量(t)前週比(%)前年同期比(%)取引品種産地単位(kg)価格
みかん1222173せり普通静岡5-
相対普通静岡5-
あまなつかん65104111せり熊本102,376
相対熊本102,214
いよかん11037せり愛媛10-
相対愛媛10-
はっさく375292せり和歌山10-
相対和歌山102,376
不知火9974100せり熊本5-
相対熊本52,511
せとか72856せり愛媛5-
相対愛媛53,024
清見656278せり愛媛10-
相対愛媛102,997
りんご29883109せりふじ青森103,240
王林青森103,154
相対ふじ青森103,218
王林青森103,434
いちご25386121せりとちおとめ栃木0.28311
あまおう福岡0.27354
さがほのか佐賀0.24-
紅ほっぺ静岡0.28-
相対とちおとめ栃木0.28378
あまおう福岡0.27348
さがほのか佐賀0.24342
紅ほっぺ静岡0.28335
アールスメロン10106104せり静岡11,490
相対静岡11,598
キウイ3572106せり福岡3.6-
相対福岡3.62,052
入荷量は東京都中央卸売市場全体、相場は大田市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場大田市場業務課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/