初物サンマ御祝儀相場最高値

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年7月第2週(7月10日〜7月16日)の概況より。

日ごとの動き

15日(木)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べほぼ変わらず。

1日平均取扱数量は総量1,182t(前週比101%、前年同期比94%)。このうち鮮魚類は565t(前週比101%、前年同期比88%)、冷凍魚類は252t(前週比109%、前年同期比102%)、塩干加工品は364t(前週比96%、前年同期比98%)。

7月10日(金) 週末の取引、悪天候が続き買い気は低調。サバは強保合、カツオ、ブリはともに保合、メジは小動き、アジは1割反落、相場全体では小動き

7月11日(土) 休市前の取引、引き続き買い気は弱い。アジが2割続落、カツオは小甘い、サバ、イワシ、ブリはそれぞれ保合、相場全体では弱保合

7月13日(月) 週明けの取引、天気予報の悪化もあって買い気は振るわなかった。スルメは倍値に続伸。アジは2〜3割反発、サバ、ブリは1〜3割上伸、相場全体では上伸

7月14日(火) 休市前の取引、雨市で買い気は弱かった。イワシは3〜5割上伸、ブリは堅調、メジは強保合、サバ、スルメは1〜2割反落、相場全体では区々

7月16日(木) 休市明けの取引、買い気はやや上向き。初物のサンマは、北海道産で130gと小ぶりながらキロ10万円の御祝儀相場で史上最高値。スルメは3割続落、イワシは2割反落、アジは2割下落、相場全体では軟調

品目別の動き

アジ 中型が長崎や宮城、中小型が長崎を主体に入荷。数量は前週に比べ24%増加し、価格は中型が約3.5割安、中小型が約1.5割高。

サバ 宮城を主体に入荷。数量は前週に比べ6%増加し、価格はほぼ変わらず。

イワシ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ5%増加し、価格はほぼ変わらず。

スルメイカ 石川を主体に入荷。数量は前週に比べ4%増加し、価格は約2割高。

カツオ 千葉や三重を主体に入荷。数量は前週に比べ19%減少し、価格は1.5割弱高。

主な水産物の市況(2020年7月第2週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ43.8111119各地3,428
海外3,362
メバチ5193107各地※冷凍798
アジ3512459長崎ほか605
長崎中小864
サバ27.310690宮城320
イワシ38.210577北海道454
スルメイカ28.6104110石川782
冷スルメイカ1.410056各地-
サンマ5.112888各地解凍-
カレイ12.8104132北海道486
青森ほかマコ648
北海道アカ846
北海道アサバ-
ハマチ17.897142愛媛ほか野〆810
塩サケ14.68889北海道トキ-
北海道アキ972
タラ類8.280109岩手ほか648
宮城ぶわ-
カツオ26.78158千葉ほか756
キンメダイ57991東京ほか2,117
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/