各地で春作終盤。入荷1割減

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年3月第1週（3月3日〜3月9日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,022t（前週比89％、前年同期比93％）。

日ごとの動き

前週比ではなすが増加したが、じゃがいも、はくさい、ねぎ等が減少し、11％の減少となった。

前年同期比ではたまねぎ、ねぎ、かぶ等が増加したが、かぼちゃ、ブロッコリー、ごぼうが減少し、7％の減少となった。

市況は前週比が保合、前年同期比が区々となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から入荷し、前年同期比4％の増加となった。気温上昇によって需要が低下したため荷動きは鈍く、千葉県産の価格は前年同期比で弱含みとなった。

にんじん　徳島県、千葉県等から入荷したが、千葉県産・埼玉県産が終盤で数量少なく、前年同期比16％の減少となった。全体量の少なさから荷動きはまずまずあり、徳島県産の価格は前年同期比で強保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に千葉県等から入荷したが、前週比13％の減少となった。前週は月初の特売等で荷動きが良かったものの、今週は荷動き鈍化し、愛知県産の価格は弱保合となった。

レタス　茨城県を中心に静岡県等から入荷したが、静岡県産が終盤で漸減し、前年同期比で10％の減少となった。茨城県産の価格は前年同期比で弱含みとなった。

はくさい　茨城県を中心に兵庫県等から入荷したが、茨城県産が春作シーズン終盤に向けて減少し、前週比20％の減少となった。気温上昇で鍋物需要は低くなり荷動きは鈍く、茨城県産の価格は弱保合となった。

ほうれんそう　群馬県、茨城県等から入荷したが、前週比5％の減少となった。荷動きはあるも、数量は十分で荷余り気味となっており、群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　千葉県を中心に埼玉県等から入荷したが、前週比14％の減少となった。気温上昇で需要が低下して荷動きは鈍く、千葉県産の価格は弱含みとなった。

きゅうり　群馬県、宮崎県等から入荷したが、前年同期比9％の減少となった。荷動きは悪くなく、群馬県産の価格は前年同期比で強保合となった。

なす　高知県を中心に入荷し、前週比3％の増加となった。月初の量販店特売があった前週よりは荷動きが鈍化し、高知県産の価格は弱含みとなった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷したが、小玉傾向で全体量は多くなく、前週比9％の減少となった。熊本県産の価格は保合となった。

ピーマン　茨城県、宮崎県等から入荷し、前年同期比10％の減少となった。荷動きはまずまずで、茨城県産の価格は前年同期比で保合となった。

じゃがいも　北海道を中心に鹿児島県等から入荷し、前週比25％の減少となった。荷動きは鈍く、北海道産の価格は保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に静岡県等から入荷したが、前週比8％の減少となった。北海道産・静岡県産ともに荷動きは鈍く、北海道産の価格は保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年3月第1週）