ケロッグの製品でサルモネラ

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.19(2018.09.12)を発表した。

注目記事

【米国】ケロッグのHoney Smacksに関連のサルモネラ

 米国疾病予防管理センター(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)、複数州の公衆衛生・食品規制当局および米国食品医薬品局(US FDA)は、複数州にわたり発生しているサルモネラ(Salmonella Mbandaka)感染アウトブレイクを調査している。患者の発症日は2018年3月3日~8月7日である。情報が得られた患者98人のうち34人(35%)が入院したが、死亡者は報告されていない。

 州・地域の保健当局は、患者に対し、発症前1週間の食品喫食歴およびその他の曝露歴に関する聞き取り調査を続けている。すでに聞き取りが行われた79人のうち61人(77%)が具体的にKellogg社のHoney Smacksシリアルの喫食を報告した。本アウトブレイクの患者は、その他のシリアル製品や食品に比べ、本シリアル製品の喫食をより高頻度に報告した。

 Kellogg社は、賞味期限が最長で1年後のHoney Smacks全製品の市場からの回収を開始した。しかし、賞味期限がすでに過ぎたHoney Smacks製品にも汚染の可能性がある。最近発症した患者は、自宅に保存していた当該シリアル製品の喫食を報告している。消費者は包装容量や賞味期限に関係なく、Kellogg社のHoney Smacksシリアルを喫食すべきではない。

 Kellogg社のHoney Smacksシリアルが販売されていても、消費者は購入すべきではない。また、小売業者は、当該製品の販売や提供を行うべきではない。

【米国】米国で非定型BSE発症牛を検出

 米国農務省動植物衛生検査局(USDA APHIS: Department of Agriculture, Animal and Plant Health Inspection Service)は、フロリダ州の6歳の交配種の肉用雌牛1頭が、ウシの神経系疾患である非定型牛海綿状脳症(BSE)を発症したと発表した。この雌牛は屠畜工程に流入しておらず、米国の食品供給チェーンおよびヒトの健康にリスクをもたらしていない。

 BSEは接触により感染することはなく、定型および非定型の2つのタイプが存在する。

 定型BSEは1980年代後半以降に英国を中心に発生し、主たる感染源は感染性プリオン因子に汚染された飼料で、これにはレンダリングされた感染ウシに由来するタンパク質を含有する肉骨粉が含まれる。米国食品医薬品局(US FDA)が定める規則により、1997年以降はウシおよびその他の反芻動物用飼料への哺乳動物由来タンパク質の使用が禁じられ、また2009年以降はすべての動物用飼料への高リスク組織由来原材料の使用が禁じられている。

 非定型BSEはこれとは異なるもので、通常は8歳以上の高齢ウシに発生する。非定型BSEは、すべてのウシ群でまれにかつ自然に発生すると考えられる。

 本症例は、米国で検出されたBSE症例としては6例目である。過去に検出された5例のうち、1例目はカナダから輸入された雌牛で2003年に検出された定型BSE症例で、残りの4例はすべて非定型(H型またはL型)BSE症例であった。

 国際獣疫事務局(OIE)は、米国をBSEリスクが無視できる国と認定している。BSEリスクステータス認定のためのOIEガイドラインに示されているように、非定型BSEはすべてのウシ群に非常に低頻度で自然発生する疾患であると考えられるため、その例数はBSEリスクステータスの公式認定には影響を及ぼさない。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.19(2018.09.12)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2018/foodinfo201819m.pdf

今号の目次

【米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS)】
1. Empire Kosher Poultry社の鶏生肉製品にサルモネラ汚染の可能性があるとして米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS)が公衆衛生警報を発表

【米国農務省動植物衛生検査局(USDA APHIS)】
1. 米国農務省(USDA)が非定型(H型)牛海綿状脳症(BSE)発症牛の検出を発表

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. 鶏肉に関連して複数州にわたり発生しているサルモネラ感染アウトブレイク(初発情報)
2. Kellogg社のシリアル製品Honey Smacksに関連して複数州にわたり発生しているサルモネラ(Salmonella Mbandaka)感染アウトブレイク(2018年9月4日付更新情報)

【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. 複数国にわたる食品安全・公衆衛生インシデントへの備えに関する欧州食品安全機関(EFSA)/欧州疾病予防管理センター(ECDC)合同ワークショップ(2018年)

【アイルランド食品安全局(FSAI)】
1. 加熱不十分な牛ひき肉バーガーの提供の危険性についてアイルランド食品安全局(FSAI)が食品事業者に注意喚起

【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】
1. 卵生産チェーンの微生物学的リスク評価:オランダ食品消費者製品安全庁(NVWA)による包括的リスク評価に貢献する背景調査

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報