EFSAが年次報告書を発表

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.11(2017.05.24)を発表した。

注目記事

【欧州食品安全機関】欧州食品安全機関(EFSA)の2016年次活動報告書

 欧州食品安全機関(EFSA: European Food Safety Authority)は、2016年に実施した業務の成果を記載した年次活動報告書を発表した。

 2016年はEFSAにとって多忙な年となり、500件近くの科学的成果物が発表された。EFSAの科学者および専門家は、抗菌剤耐性、食品中のマイクロプラスチックスやナノプラスチックス、食品着色料の再評価、新規食品と伝統的食品、殺虫剤の累積リスク評価、ビタミンの食餌摂取基準値などの分野において任務を遂行した。EFSAはまた、ランピースキン病、鳥インフルエンザ、キシレラ・ファスティディオーサ(Xylella fastidiosa)感染などの食品関連アウトブレイクについて助言を提供した。

 また、2016年は、方法論や情報提供の分野で初めての取組みが多かった。食品および飼料の安全性評価用の各種エビデンスがやりとりされる開かれた収納スペースとして、「知識の交差点(Knowledge Junction)」が導入された。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.11(2017.05.24)
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2017/foodinfo201711m.pdf

今号の目次

【汎アメリカ保健機構(PAHO)】
1. コレラの流行に関する更新情報(2017年5月4日付)

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. I.M. Healthyブランドの大豆バター製品「SoyNut Butter」に関連して複数州にわたり発生した志賀毒素産生性大腸菌O157:H7感染アウトブレイク(最終更新)

【カナダ公衆衛生局(PHAC)】
1. 公衆衛生通知:各種小麦粉および小麦粉製品に関連して発生している大腸菌感染アウトブレイク(2017年5月18日付更新情報)
2. 公衆衛生通知:ブリティッシュ・コロンビア州産の生および加熱不十分のカキの喫食に関連して発生したノロウイルス感染と胃腸疾患のアウトブレイク(2017年5月11日付更新情報)

【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】
1. 疫学更新情報:ドイツのボツリヌス症患者

【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. 欧州食品安全機関(EFSA)の2016年次活動報告書 — 欧州の消費者のために食品の安全性を確保

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報