英国食品基準庁が生乳流通規制に関する公聴会を開催

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.06(2014.03.19)を発表した。

注目記事

【Eurosurveillance / UK PHE】クレソンの喫食に関連して発生したO157感染者数増加が明らかに

 2013年9月9日、イングランド公衆衛生局(UK PHE)のアウトブレイク自動検出システムが、PHEの胃腸細菌リファレンスユニット(GBRU、ロンドン)を通じて報告された志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O157 PT2 stx2感染患者数の増加を明らかにした。9月2日に始まる1週間に患者12人が報告されたが、それ以前の月の週間患者数は1~2人であった。患者19人のうち13人が聞き取り調査に参加し、このうち10人が同一の小売業者の店舗で購入したクレソンの喫食を報告した。

 FSAによるフードチェーンの調査により、2013年8月に小売業者Aにクレソンを納入した供給業者および栽培農場が特定された。当時、供給業者Aが小売業者Aに納入していたクレソンはイングランド南部の農場10カ所由来のものであった。これら10カ所の農場および供給業者Aは、危害分析重要管理点方式(HACCP)にもとづく詳細な管理計画を備えていた。一部の農場では近くで家畜が飼育されていたが、クレソンは家畜および地表水と接触しないよう保護されており、灌漑用水は、微生物学的品質の良好な深層地下水であった。灌漑水、包装前後のクレソンの微生物検査(大腸菌数)が定期的に行われており、2013年については調査時点まですべて満足できる検査結果であった。汚染源を高精度で特定するため、地域の規制当局は、収穫後および加工後のクレソンの検体と環境検体を供給業者Aの各施設で採取した。供給業者Aが使用したピート(泥炭)およびクレソンの種子の供給チェーンについて詳細な調査が行われている。

【UK FSA】生乳流通規制に関する公聴会を開催

 英国食品基準庁(UK FSA: Food Standards Agency, UK)は、2014年4月末まで続く一般意見公募の一環として、3月31日にロンドンで「The Future of Raw Milk Regulation(生乳の規則の今後)」という公開の集会を開催する。

 2014年1月に英国食品基準庁(FSA)は、販売禁止から市場の開設および小売店での販売に至るまで生乳に関するいくつかの提案を発表した。現行の規制について、FSAはその明確性および一貫性、生乳関連の公衆衛生リスクの低減に対する有効性を検討した。この検討では、規制がリスクと釣り合いがとれ、市場の変化を反映したものであることを確保するため、生乳の喫飲と生産方法に関する関係者と消費者の意見を考慮に入れた。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(微生物)No.06(2014.03.19)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2014/foodinfo201406m.pdf

今号の目次

【米国食品医薬品局(US FDA)】
1. ヒスパニックスタイルの一部のチーズのリステリア汚染に関する調査(2014年3月12日付更新情報)

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. Roos Foods社の乳製品に関連して複数州にわたり発生しているリステリア症アウトブレイク
2. Foster Farmsブランドの鶏肉製品に関連して複数州にわたり発生している多剤耐性サルモネラ(Salmonella Heidelberg)感染アウトブレイク(2014年3月3日付更新情報)

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【Eurosurveillance】
1. クレソンの喫食に関連して発生した志賀毒素産生性大腸菌O157感染アウトブレイク(英国、2013年8~9月)

【イングランド公衆衛生局(UK PHE)】
1. クレソンに関連して発生したベロ毒素産生性大腸菌(VTEC)感染アウトブレイク(更新情報)

【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. 生乳の規則に関する公開集会

【デンマーク国立血清学研究所(SSI)】
1. A型肝炎予防 - 助言およびガイダンスをまとめた新しいガイドライン

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報
食品安全情報(微生物)No.6 / 2014(2014.03.19)