キダチアロエに発がん成分か

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.24(2017.11.22)を発表した。また、FDAのメニュー表示ガイダンス文書に関する情報を食品安全情報(化学物質)No.24(2017.11.22)別添として発表した。

注目記事

【WHO】世界抗生物質啓発週間、2017年11月13~19日

 世界抗生物質啓発週間にあたって、FAO(国連食糧農業機関)、WHO(世界保健機構)およびOIE(国際獣疫事務局)は、薬剤耐性の出現を減らすために、ヒトや動物における責任ある抗生物質の使用を呼び掛けている。

※ポイント:薬剤耐性問題への取り組みを促進するための啓発週間のため、WHOから様々な記事が発表されました。食用動物におけるヒトの医療上重要な抗菌剤の使用に関するガイドライン、抗生物質を使用する際に重要点と関係者が各々できる対策を記したファクトシートなどが紹介されていますのでご一読ください。

【EC】食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

 欧州委員会(EC)のRASFFには、加盟国からECに報告された緊急情報(違反、食中毒など)がデータベース化されている。2017年代45週~第46週の主な通知内容を掲載。

※ポイント:RASFFの通知内容は毎号掲載しているのですが、最近、フードサプリメント関連の通知が多いので再度注目記事として取り上げておきます。とくに「未承認新規食品成分」を使用しているという内容が多いです。EUには新規食品「novel food」という制度があり、1997年5月15日より前にEUで相当量の食経験がないものについては、勝手に食品(フードサプリメント含む)への使用や販売を行うことは出来ません。販売したい場合には事業者が利用目的を明確にして科学的情報(生産工程、品質、安全性など)を申請時に提出し、リスク評価の実施と認可が必要となります。評価にどの程度の資料が必要になるのかについてEFSAがガイドラインを公表しています。

参考:食品安全情報(化学物質)No.24/2016(2016.11.22)

【EFSA】新規食品と伝統食品:ガイダンス最終化

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201624c.pdf

【BfR】アントラノイドを含む全葉アロエ組成物入りフードサプリメントは健康リスクを生じる

 ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は、キダチアロエ(Aloe arborescens、キャンドラブラアロエ)の葉の全体を皮付きのまま圧搾して得た樹液のフードサプリメントによる健康リスクついて評価結果を発表した。その成分のアントラノイドにヒトに対する発がん作用があるという疑いがあるとして、当該物質を含む組成物はフードサプリメントなどの食品へ使用するのは適切ではないとしている。

【FDA】大麻由来のがん治療を謳った根拠不明の製品を市販していた会社に警告

 米国食品医薬品局(FDA)は、がん治療の効果があるかのように宣伝した製品を根拠なく違法に通信販売していた4社に対し警告文書を送付した。当該製品にはカンナビジオールが含まれ、油性の液体、カプセル剤、シロップ、茶、ローション等の形状で販売されている。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.24(2017.11.22)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2017/foodinfo201724c.pdf
食品安全情報(化学物質)No.24(2017.11.22)別添
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2017/foodinfo201724ca.pdf

今号の目次

【WHO】
1. 健康な動物に抗生物質を使うのを止めて薬剤耐性の蔓延を防ぐ
2. 世界抗生物質啓発週間、2017年11月13~19日

【FAO】
1. コーデックス委員会

【EC】
1. 欧州抗生物質啓発日2017
2. 査察報告書
3. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 外部委託科学調査報告「農薬への暴露と健康への影響を関連付ける疫学調査の文献レビュー」で得られた知見のフォローアップに関するPPRパネルの科学的見解
2. 既存最大残留基準のレビューを必要としない農薬有効成分
3. 食品添加物としてのアルギン酸およびそのナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム塩(E 400–E 404)の再評価
4. リンゴとオレンジを組み合わせる科学:リスク評価における根拠の統合に関する合同EFSA/EBTC科学会議
5. 食品と接触する物質関連
6. 香料グループ評価

【FSA】
1. 2017年7月~9月にFSAが発した警告のリスト
2. Lidl 社は表示されないナッツと亜硫酸塩のためAlesto Snacking Pocketsを回収措置

【DEFRA】
1. 食品中の残留農薬に関する専門委員会(PRiF):2015年次報告

【NHS】
1. アルツハイマー病のための栄養ドリンクは治験で残念な結果を示した

【BfR】
1. アントラノイドを含む全葉アロエ組成物入りフードサプリメントは健康リスクを生じる
2. 欧州と近隣国の食品安全を共に強化
3.日々のリスクを一目で — 平易な可視化により高いリスクリテラシーでの決定を促進
4. 生活スタイルの選択肢としての完全菜食(Vegan)および必要とされるリスクコミュニケーション: BfRの調査事業で明らかにされたベジタリアンの考え方に関する知見
5. ゲノム編集のリスクの認識:情報の制限と大きな需要
6. BfRは内分泌かく乱物質に関する健康評価のための欧州ガイドライン策定にあたりEFSAやECHAを支援する

【ANSES】
1. ANSES、グルホシネートを含む農薬Basta F1の市販認可を取り消し

【FSAI】
1. 食品腐敗のため一部Deli レッドペーストを撤収
2. シアン化水素酸(シアン化物)高濃度のためCreative Nature Apricot Kernelsを回収措置

【FDA】
1. 大麻由来のがん治療を謳った根拠不明の製品を市販していた会社に警告
2.「食品製造共同事業者」に対し、食品サプライチェーン改善計画の特定の要件について実期日の延期を認めるガイダンスの発布
3. 2015年度の分析データは農薬残留レベルが依然低いままであることを示した
4. 残留農薬モニタリングプログラムQ&A
5. 警告文書

【NIH】
1. 体重減少のためのダイエタリーサプリメント

【FTC】
1. ダイエタリーサプリメントとスキンケア製品のインターネット販売業者は詐欺的広告と課金を禁止される
2. 消費者向けブログ:約束と提供製品の背景にあるものを知る

【TGA】
1. 安全性警告

【MPI】
1. 貝のマリンバイオトキシン警告

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 説明資料(東亜日報の記事「卵の賞味期限、現在は包装時点が基準、2019年1月から産卵日から計算して表記」の記事に関連して)
3. 説明資料(東亜日報の記事「道に迷った『卵の卵殻表記』…こっそり1年遅らせる」の記事に関連して)
4. 市中流通卵、検査項目拡大適用で収去、検査結果
5. 食品医薬品安全庁、洗浄卵の冷蔵流通の義務付け
6. 食品医薬品分野の危機に備え能力強化訓練の実施
7. 私たちが飲む飲料、賢明に選択してください!
8. 食品医薬品安全処は韓国、中国、日本HACCP国際交流ネットワークの構築
9. ベンゾピレンが基準を超過して検出された「ごま油」製品の回収措置

【FSSAI】
1. オーガニック食品規制について

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から

別添

【FDA】
1. FDA、メニュー表示ガイダンス文書を発行、Q&A方式を採用、さらに懸念への対応の説明や問題解決策および融通性の説明に画像を活用