れんそう5割増。荷動きは鈍く

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年9月第3週（9月17日〜9月23日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週4日、前週5日、前年4日。

1日平均入荷量は総量5,912t（前週比108％、前年同期比87％）。

前週比ではとうもろこし、えだまめ、ピーマン等が減少したが、ほうれんそう、さつまいも、こまつな等が増加し、8％の増加となった。

前年同期比では、ほうれんそう、えだまめ、さつまいも等が増加したが、レタス、はくさい、じゃがいも等が減少し、13％の減少となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で区々となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷し、北海道産は生育順調で、前週比で増減なしとなった。消費地の気温が高く需要が伸び悩み、北海道産の価格は保合となった。

にんじん　北海道を中心に入荷し、降雨により高温・干ばつによる生育停滞が解消され、前週比2％の増加となった。数量充分で荷動きは鈍く、北海道産の価格は弱保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷し、前週比で増減なしとなった。前週に相場が上昇したため荷動きはさほどよくなく、群馬県産の価格は保合となった。

レタス　長野県を中心に入荷し、長野県産は8月中旬の大雨後の病害発生や一部地域の雹害により、数量は例年より少ないものの回復傾向となっており、前週比15％の増加となった。長野県産の価格は弱保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷し、長野県産は8月中旬の大雨後の病害発生で作柄悪く、例年より数量少ないものの回復傾向となっており、前週比17％の増加となった。長野県産の価格は保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷し、岩手県、栃木県産が気温低下で数量増加し、前週比50％の大幅な増加となった。これまでの高値で荷動きは鈍く相場は下落し、群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　青森県、北海道等から入荷し、前週比7％の増加となった。消費地の気温が高く需要が伸び悩み、青森県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　福島県を中心に宮城県等から入荷し、東北産が最盛期を過ぎて減少傾向であるものの関東産の増量で、前週比2％の増加となった。福島県産の価格は弱保合となった。

なす　栃木県、群馬県等から入荷し、栃木県、群馬県産が台風後の好天により数量回復して、前週比13％の増加となった。高値反動もあり荷動きは鈍化して相場は下落し、栃木県産の価格は弱含みとなった。

トマト　北海道を中心に千葉県等から入荷し、青森県、北海道産はピーク過ぎ減少したものの、後続の千葉県産の増量により、前週比24％の増加となった。数量不足感はやわらぎ、北海道産の価格は保合となった。

ピーマン　岩手県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比2％の減少となった。他の野菜の増量とともに荷動きは鈍化したものの、岩手県産の価格は保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年9月第3週）