キャベツ出荷少なく相場上昇

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2020年8月第2週（8月7日〜8月13日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年4日。

1日平均入荷量は総量6,042t（前週比116％、前年同期比114％）。

前週比ではいんげん、だいこん、キャベツ等が減少したが、さといも、じゃがいも、レイシ等が増加したため、16％の増加となった。

前年同期比では、レタス、なす、さつまいも等が減少したが、ピーマン、たまねぎ、ほうれんそう等が増加したため、14％の増加となった。

市況は前週比で区々、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、前週比3％の減少となった。気温が高く需要が低いが全体量は多くないため、北海道産の価格は保合となった。

にんじん　北海道を中心に増量で入荷し、前週比5％の増加となった。気温の上昇で需要が減退と全体量増加により相場は下落し、北海道産の価格は弱保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷したが、群馬県産で長雨による生育不良と定植作業のピークで出荷量が少なく、前週比3％の減少となった。量販店での売れ行きがよく相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷し、前週比11％の増加となった。高値により需要が鈍く相場は下落し、長野県産の価格は弱保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷し、前週比10％の増加となった。量販店需要はないが、全体量の不足により相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から天候よく数量増で入荷し、前週比6％の増加となった。群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県、青森県等から入荷し、前週比9％の増加となった。茨城県産の価格は強保合となった。

きゅうり　福島県を中心に岩手県等から入荷し、前週比17％の増加となった。福島県産の価格は弱含みとなった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷し、前週比29％の増加となった。群馬県産の価格は保合となった。

トマト　青森県、北海道等から入荷し、青森県産が出荷ピーク、北海道、岐阜県産も充分な出回りで前週比15％の増加となった。引合いが弱まり、青森県産の価格は弱保合となった。

ピーマン　岩手県を中心に福島県等から入荷し、岩手県、福島県産が出荷のピークで潤沢な出回りのため、前週比32％の大幅な増加となった。引合いが弱まり、岩手県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2020年8月第2週）