ウナギ消費で魚介売れ行き鈍る

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年7月第3週(7月17日〜7月23日)の概況より。

日ごとの動き

23日(木)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに減少。

1日平均取扱数量は総量1,108t(前週比94%、前年同期比92%)。このうち鮮魚類は550t(前週比97%、前年同期比88%)、冷凍魚類は212t(前週比84%、前年同期比102%)、塩干加工品は346t(前週比95%、前年同期比94%)。

7月17日(金) 週末の取引、雨市で買い気は低調。イワシは軟調、スルメは小甘い、カツオは堅調、サバ、ブリは保合、相場全体では小動き

7月18日(土) 休市前の取引、雨続きによる消費低迷と量販店などの買いがウナギに向かっている影響で売れ行きは鈍い。スルメ、ブリが小幅下落、カツオも反落、相場全体では軟調

7月20日(月) 週明けの取引、翌日の丑の日を控えて鮮魚の買い気はいまひとつ。イワシが3〜4割下落、スルメ、アジ、ブリが1〜3割続落、サバは弱保合、相場全体では下落

7月21日(火) 開市日の間の取引、丑の日で鮮魚類の買い気は振るわなかった。サバが軟調、スルメは小甘い、アジ、サンマは保合、相場全体では、小甘い

7月22日(水) 休市前の取引、天候の悪化予報から引き続き荷動きは弱め。アジが4〜5割上伸、サバは1〜2割上伸、スルメは小高く、イワシはしっかり、相場全体では小高い

品目別の動き

アジ 中型が和歌山や長崎、中小型が長崎を主体に入荷。数量は前週に比べ25%増加し、価格は中型が約1.5割安、中小型が4割強安。

サバ 宮城を主体に入荷。数量は前週に比べほぼ変わらず、価格もほぼ変わらず。

イワシ 北海道や千葉を主体に入荷。数量は前週に比べ12%減少し、価格は2割強安。

スルメイカ 石川を主体に入荷。数量は前週に比べ13%増加し、価格は2.5割強安。

カツオ 宮城や長崎を主体に入荷。数量は前週に比べ6%減少し、価格はほぼ変わらず。

主な水産物の市況(2020年7月第3週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ36.984109各地3,810
海外3,634
メバチ52.9104110各地※冷凍812
アジ43.6125101和歌山ほか518
長崎中小500
サバ27.6101100宮城320
イワシ33.58865北海道ほか356
スルメイカ32.4113117石川570
冷スルメイカ2.4171104各地
サンマ2.95736各地解凍
カレイ7.65988北海道508
青森ほかマコ756
北海道アカ799
北海道アサバ594
ハマチ15.889134愛媛ほか野〆810
塩サケ15.4105101北海道トキ
北海道アキ972
タラ類6.782110岩手ほか
宮城ぶわ
カツオ259454宮城ほか756
キンメダイ6.112260東京ほか2,030
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/