キャベ、レタ、はくさい不足感

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2020年8月第1週（7月31日〜8月6日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,210t（前週比94％、前年同期比99％）。

前週比ではじゃがいも、だいこん、にんじん等が増加したが、はくさい、とうもろこし、いんげん等が減少したため、6％の減少となった。

前年同期比では、だいこん、たまねぎ、ほうれんそう等が増加したが、レイシ、レタス、なす等が減少したため、1％の微減となった。

市況は前週比で区々、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷し、北海道産は生育順調で潤沢な出回りで前週比16％の増加となった。北海道産の価格は保合となった。

にんじん　北海道を中心に青森県等から入荷し、北海道産が増量で前年同期比1％の微増となった。北海道産の価格は前年同期比で強保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷したが、群馬県産が長雨による生育不良と定植作業のピークで出荷量が少ないため、前週比5％の減少となった。全体量の少なさから引合いが強く、群馬県産の価格は強保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、長野県産が長雨の影響により減少し、前週比23％の減少となった。全体量が少なく相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷したが、長野県産の長雨による生育不良と梅雨明け後の気温上昇による圃場ロスの影響で、前週比32％の大幅な減少となった。量販店需要は少ないが絶対量の不足から相場が上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷したが、群馬県産、茨城県産が長雨の影響で出荷量が少なく、前週比17％の減少となった。群馬県産の価格は弱含みとなった。

ねぎ　茨城県を中心に青森県等から入荷した。北海道、青森県産が順調に出荷し、前週比12％の増加となった。茨城県産の価格は保合となった。

きゅうり　福島県を中心に岩手県等から入荷したが、前週比14％の減少となった。福島県産の価格は保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷したが、前週比20％の減少となった。高値続きで引合いが弱まり、群馬県産の価格は弱含みとなった。

ピーマン　岩手県を中心に茨城県等から入荷したが、前年同期比10％の減少となった。群馬県産の価格は前年同期比で強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2020年8月第1週）