サンマ岩手中心。ムキカキも増

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年10月第3週(10月15日〜10月21日)の概況より。20日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ6%の減少。1日平均取扱数量は総量1,170t(前週比94%、前年同期比87%)。

このうち鮮魚類は611t(前週比94%、前年同期比88%)、冷凍魚類は225t(前週比86%、前年同期比81%)、塩干加工品は334t(前週比101%、前年同期比88%)。

日ごとの動き

10月15日(金) 週末の取引、全般に入荷水準が低く、荷動きはおおむね良好。サンマが2〜3割続伸、アジは大幅に値上がり、イワシ、ブリは弱保合、相場全体ではしっかり

10月16日(土) 休市前の取引、買い気はいまひとつ。サンマが2〜3割、アジは1〜3割、メジは1〜2割それぞれ反落、カツオは2割、ブリは1〜2割上伸、相場全体では軟調

10月18日(月) 週明けの取引、天候が回復し買い気は順調。サバが2〜3割反発、スルメは1割上伸、アジ、イワシ、サンマは強保合、ブリは弱保合、相場全体では強保合

10月19日(火) 休市前の取引、荷動きはさえなかった。イワシが2〜4割下落、サバは1〜3割反落、アジは小幅下落、サンマは軟調、スルメは浜値の上昇を受けて3割続伸、相場全体では小安い

10月21日(木) 休市明けの取引、買い気はまずまず。アジが5〜6割反発、サンマは1〜2割上伸、スルメは2割反落し、サバ、メジ軟調。ブリは小動き、相場全体では区々

品目別の動き

アジ 中型、中小型ともに鳥取を主体に入荷、前週に比べ数量は48%減少し、価格は中型が8割高、中小型が1.5割強高。

サバ 青森を主体に入荷、前週に比べ数量は26%増加し、価格は約2.5割高。

イワシ 北海道や宮城を主体に入荷、前週に比べ数量は25%増加し、価格はほぼ変わらず。

スルメイカ 長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は54%減少し、価格は3.5割高。

カツオ 宮城を主体に入荷、前週に比べ数量は31%減少し、価格は約5.5割高。

生サンマ 北海道や岩手を主体に入荷、価格は約1.5割安。

ムキカキ 62%増加し、三陸産の価格は約1割安。

主な水産物の市況(2021年10月第3週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ42.384108各地4,310
海外3,427
メバチ40.27368各地※冷凍1,174
アジ28.35252鳥取875
鳥取中小558
サバ31.512684青森508
イワシ15.612576北海道ほか410
スルメイカ13.14661長崎1,175
冷スルメイカ2.3177144各地-
サンマ36.113771北海道ほか1,231
北海道ほか解凍-
カレイ8.4115124北海道626
青森ほかマコ486
北海道アカ1,253
北海道アサバ756
ハマチ10.510937鹿児島ほか野〆1,350
塩サケ14.99078北海道トキ-
北海道アキ691
タラ類24.7135108岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ26.26995宮城864
キンメダイ783163東京ほか1,620
ムキカキ8.116279三陸1,776
各地-
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/