3月最終週は買い気低調で推移

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年3月第5週(3月26日〜4月1日)の概況より。

日ごとの動き

6日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ24%の減少。

1日平均取扱数量は総量1,273t(前週比87%、前年同期比88%)。このうち鮮魚類は586t(前週比76%、前年同期比102%)、冷凍魚類は326t(前週比139%、前年同期比82%)、塩干加工品は361t(前週比81%、前年同期比75%)。

3月26日(金) 週末の取引、買い気は振るわなかった。アジが2〜3割反落、メジはおおむね下落、サバは2割、スルメも1〜2割それぞれ下落、イワシは弱保合、相場全体では下落

3月27日(土) 休市前の取引、買い一服に加え翌日の天候悪化予報も響いて慎重買いが目立ち、供給過剰気味な取引。アジ、ブリが弱保合、サバ、イワシの安値も継続、カツオ、メジは小幅下落、相場全体では弱保合

3月29日(月) 週明けの取引、買い気はいまひとつ。サバが1〜3割、スルメは1割上伸、カツオは強保合、イワシは2〜3割下落、ブリ、メジは軟調、相場全体では区々

3月30日(火) 開市の間の取引、入荷は減ったが月末を控えて買い気は低調。スルメが浜高より1〜2割続伸、ブリは強保合、サバは小反落、イワシは弱保合、相場全体では小動き

3月31日(水) 水曜市の取引、入荷は大幅に減ったものの買い気は低調。アジがおおむね倍値に上伸、スルメは堅調、サバは強保合、カツオ、ブリは小動き、相場全体では堅調

4月1日(木) 開市の間の取引、入荷は急増したが月替わりで買い気はやや上向き。カツオが1〜2割上伸、スルメは続堅調、アジは2割反落、イワシは弱保合、相場全体では小動き

品目別の動き

アジ 中型が長崎、 中小型が新潟を主体に入荷。前週に比べ数量は47%減少し、価格は中型が約3割高、中小型がほぼ変わらず。

サバ 三重を主体に入荷。前週に比べ数量は28%減少し、価格は2割安。

イワシ 富山や石川を主体に入荷。前週に比べ数量は12%増加し、価格は2割弱安。

スルメイカ 長崎や富山を主体に入荷。前週に比べ数量は26%減少し、価格は1.5割強安。

カツオ 鹿児島を主体に入荷。前週に比べ数量は30%減少し、価格は約4割高。

ムキカキ 37%減少し、三陸産の価格はわずかに下落

主な水産物の市況(2021年3月第5週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ40.587137各地5,117
海外3,772
メバチ47.890114各地※冷凍924
アジ41.953105長崎540
新潟中小400
サバ29.77282三重225
イワシ33.511289富山ほか309
スルメイカ16.97486長崎ほか868
冷スルメイカ1.493175各地-
サンマ1.510034各地解凍-
カレイ16.78161北海道378
青森ほかマコ594
北海道アカ436
北海道アサバ432
ハマチ19.65789鹿児島ほか野〆810
塩サケ17.18585北海道トキ-
北海道アキ594
タラ類9.36072岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ26.670261鹿児島648
キンメダイ9.671123東京ほか1,602
ムキカキ863108三陸1,211
各地-
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/