いちご前年比大幅減で強保合

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2020年11月第1週（10月30日〜11月5日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量1,850t（前週比115％、前年同期比108％）。

前週比では、りんご、アールスメロンが減少したが、西洋なし、かき、みかんが増加したため、15％の増加となった。

前年同期比ではいちご、アールスメロンが減少したが、りんご、みかん、西洋なしなどが増加したため、8％の増加となった。

市況は前週比で弱保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　愛媛県、長崎県等から入荷し、熊本県産早生の販売が10月下旬から始まり、愛媛県西宇和地区の早生の販売も11月に入ってから始まり、前年同期比12％の増加となった。価格は前年同期比で愛媛県産早生は保合、佐賀県産極早生は強保合となった。

りんご　青森県を中心に山形県等から入荷し、前年同期比30％の大幅な増加となった。荷動きは鈍く、山形県産「ふじ」の価格は前年同期比で弱保合となった。

西洋なし　山形県を中心に入荷し、山形県産「ラ・フランス」の販売が予冷品に変わり出荷量が増加したため、前週比122％の大幅な増加となった。山形県産「ラ・フランス」の価格は弱含みとなった。

かき　福岡県、和歌山県等から入荷し、前年同期比3％の増加となった。福岡県産「富有」、愛知県産「次郎」、新潟県産「平核無」の価格はともに前年同期比で強保合となった。

いちご　栃木県を中心に入荷したが、前年同期比81％の大幅な減少となった。栃木県産「とちおとめ」の価格は前年同期比で強保合となった。

アールスメロン　静岡県、熊本県等から入荷したが、前週比8％の減少となった。静岡県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2020年11月第1週）