客単価低下するも売上高確保

主要食品スーパーの2021年5月実績。大手SMで前年同月をクリアしたのはライフのみだが、売上減の幅を軽微に抑えているチェーンが多い。ライフ、カスミ、マルエツなどは客数を伸ばしたが、他チェーンもほぼ前年並みで推移。客単価は各社とも大きく低下した。

なお、前年5月の状況を振り返ると、客数はマックスバリュ西日本が2019年5月比で100.3%とほぼ前年同月並だった以外は同88.3〜96.8%と低水準だった。一方、客単価は同112.7〜129.4%と、4月に続いて高水準が続いていた。全体に、消費者が買い物頻度を減らしながら一度の購買点数を大幅に増やした形で、売上高は同107.8〜119.4%と高水準となっていた。当月は客単価は下降しながら、前年に迫る高い売上高の水準を維持していると言える。

ライフは、既存店売上高100.2%、同客数108.1%、同客単価92.7%。

U.S.M.Hは、既存店売上高97.7%、同客数105.2%、同客単価92.8%。

バローHD/バローは、既存店売上高94.1%、同客数98.0%、同客単価96.0%。店舗数(全店)は239店。

マックスバリュ西日本は、既存店売上高96.7%、同客数97.8%。

アークス/連結は、既存店売上高96.5%、同客数98.9%、同客単価97.6%。店舗数(全店)は375店。

ヤオコーは、既存店売上高97.5%、同客数102.9%、同客単価94.7%。

ヨークベニマルは、既存店売上高99.2%、同客数101.3%、同客単価97.9%。

食品スーパーの2021年5月の業績一覧

各社発表データによる。一部に速報値を含む。売上高、客数、客単価のパーセンテージは前年同月比。

凡例:10%以上のプラス5%以上のプラス前年同月未達5%以上のマイナス10%以上のマイナス。順不同。

食品スーパー2021年5月度業績
企業名 事業名/「チェーン名」 既存店 全店
売上(%) 客数(%) 客単価(%) 店舗数(店) 売上(%) 客数(%) 客単価(%)
ライフ 100.2 108.1 92.7 102.3
U.S.M.H 97.7 105.2 92.8 97.2
マルエツ 98.6 105.2 93.6 98.7
カスミ 97.3 105.9 91.9 96.1
マックスバリュ関東 92.6 102.0 90.8 92.6
バローHD バロー 94.1 98.0 96.0 239 96.2
マックスバリュ西日本 96.7 97.8 384 196.8
アークス 連結 96.5 98.9 97.6 375 97.1 99.2 97.8
北海道計 97.4 99.6 97.8 220 98.0 100.2 97.8
東北計 96.9 99.3 97.5 124 97.6 99.4 98.1
ヤオコー 97.5 102.9 94.7 101.6 107.3 94.7
ヨークベニマル 99.2 101.3 97.9 99.2
成城石井 104.9 118.2 88.7 164 107.5