イワシ18%増 カツオ16%減

2025年6月第1週(2025年6月6日〜2025年6月12日)

イワシ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年6月第1週(2025年6月6日〜2025年6月12日)の概況より。
11日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べほぼ変わらず。前年同期は2024年12月20日〜2024年12月26日。
1日平均取扱数量は総量1,038t(92%、95%)。このうち鮮魚類は555t(前週比101%、前年同期比95%)、冷凍魚類は234t(前週比76%、前年同期比94%)、塩干加工品は249t(前週比94%、前年同期比95%)。

日ごとの動き

6月6日(金)週末の取引、入荷が減ったものの、買い気はいまひとつ。カツオは2割上伸、スルメとブリはともに小動き、アジ、サバ、イワシはいずれも保合った。相場全体では小動き。

6月7日(土)休市前の取引、買い気はやや上向いた。カツオは1〜3割反落、アジは1〜2割下落、イワシは軟調、ブリは強保合、スルメは小動き、サバは保合った。相場全体では軟調。

6月9日(月)週明けの取引、買い気はまずまず。ブリとイワシはともに堅調、スルメとカツオはともに小動き、アジとサバはともに保合った。相場全体では強保合。

6月10日(火)休市前の取引、雨市で買い気は低調。カツオは小高い、イワシは堅調、ブリは小安い、スルメは軟調、アジは弱保合、サバは小動きだった。相場全体では小動き。

6月12日(木)休市明けの取引、入荷は増えたが、天候もよく、買い気はまずまず。ブリは2割反発、イワシは堅調、スルメは小安い、サバとカツオはともに軟調、アジは弱保合だった。相場全体では区々。

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型が佐賀主体に入荷。前週に比べ数量はわずかに増加、価格は中型が1.5割弱安、中小型が変わらず。

サバ 富山主体に入荷。前週に比べ数量は変わらず、価格は0.5割強高。

イワシ 千葉と宮城主体に入荷。前週に比べ数量は18%増加、価格は1割弱安。

スルメイカ 長崎と福井主体に入荷。前週に比べ数量は13%増加、価格はわずかに下落。

カツオ 千葉主体に入荷。前週に比べ数量は16%減少、価格は3割高。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年6月第1週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ57.48991各地21,6003,7871,620111119
海外3,564
メバチ45.510593各地※冷凍2,7001,03675610198
アジ53.5102104長崎1,08055143286100
佐賀中小54047332410080
サバ25.4100105富山648400270106112
イワシ20.311869千葉ほか6483562169298
スルメイカ14.0113156長崎ほか1,6201,1884869881
冷スルメイカ1.083125各地2,3762,160
サンマ1.1138138各地解凍972756
カレイ12.28776北海道7564643249391
青森ほかマコ75651332490106
北海道アカ648605540102127
北海道アサバ432103
ハマチ6.19752愛媛ほか野〆1,7821,7281,674100173
塩サケ12.97570北海道トキ3,240100
北海道アキ1,6201,5121,404100165
タラ類4.010387青森ほか
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ27.88464千葉2,1601,015432130162
キンメダイ9.0225110東京ほか7,0202,0301,40497111

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/week