コロナ関連で食品取扱の注意点

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.03(2020.02.05)を発表した。

注目記事

【WHO】新型コロナウイルス(2019-nCoV)に関して一般向けの助言

 世界保健機関(WHO: World Health Organization)は、さまざまな疾患の曝露機会および伝播リスクを低減させるため、手指・呼吸器系の衛生、食品の安全な取り扱いなどについて一般向けの助言を発表した。この中から食品に関する内容を紹介する。

 生および加熱不十分の動物由来製品は喫食すべきでない。生の肉、乳、動物の組織などは、未加熱の食品との交差汚染を防ぐため、適正な食品安全規範に従って注意深く取り扱うべきである。

食品安全の実践について
生肉と加熱済み食品とでは別のまな板およびナイフを使用する。
生の食品の取り扱い後は加熱済み食品を取り扱う前に手指を洗浄する。
病気の動物および病死した動物は喫食すべきでない。
アウトブレイクが発生した地域においても、調理の際に十分に加熱され適切に取り扱われた食肉製品は安全に喫食できる。
中国および南東アジアの生鮮市場での注意事項
動物や動物由来製品と接触した後は、石鹸と水で頻繁に手指を洗浄する。
旅行中の健康維持のための助言
十分に加熱された食品のみを喫食する。

※今後更新される可能性がある。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.03(2020.02.05)
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2020/foodinfo202003m.pdf

今号の目次

【世界保健機関(WHO)】
1. 世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルス(2019-nCoV)に関して一般向けの助言を発表

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. ペット用の小型のカメに関連して発生しているサルモネラ(Salmonella Typhimurium)感染アウトブレイク(初発情報)

【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. アウトブレイク調査、感染源特定および食品由来微生物のリスク評価のための全ゲノムシークエンシング(WGS)解析およびメタゲノム解析

【アイルランド保健サーベイランスセンター(HPSC Ireland)】
1. アイルランドにおけるレジオネラ症に関する報告書(2018)を発表

【ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)】
1. 新型コロナウイルス(2019-nCoV)による呼吸器障害:食品の喫食や消費財等との接触を介した伝播の可能性は低い

【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】
1. サルモネラ属菌タイピングについて欧州連合サルモネラリファレンス検査機関(EURL-Salmonella)が実施した第22回検査機関比較調査(2017年)