英国で衛生ステッカー利用増

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.19(2019.09.18)を発表した。

注目記事

【イギリス】食品衛生ランク付け方式(FHRS)を利用する消費者が増加

 英国食品基準庁(UK FSA: Food Standards Agency, UK)は、食品に関する消費者意識調査(https://www.food.gov.uk/about-us/biannual-public-attitudes-tracker)により、食品関連の問題に対する消費者の意識の変化をモニターしている。この調査の対象は、イングランド、ウェールズおよび北アイルランドの消費者である。

 2019年5月に実施された直近の調査の結果、衛生ステッカーを参考にする消費者の割合が66%となり、2018年11月に実施された前回の調査時の60%と比べ大幅に上昇した。

 今回の調査では、回答者の85%が外食や食品購入の場所の衛生状態を認識していると回答した。衛生状態を把握する方法として最も多く報告されたのは、食品衛生ランク付け方式のステッカー(66%)および食品提供施設の全体的な外観(59%)であった。

食品安全上の問題で回答者が高い懸念を示した項目:
外食時の食品衛生(31%)
食品中の環境由来化学物質(鉛など)(30%)
農作物への農薬の使用(29%)
食中毒(28%)
幅広い食品関連の問題で回答者が高い懸念を示した項目:
食品の廃棄(51%)
食品中の糖分量(49%)
食品の価格(43%)
動物福祉(43%)
食品中の塩分量(39%)

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.19(2019.09.18)
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2019/foodinfo201919m.pdf

今号の目次

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. 小規模飼育の家禽類との接触に関連して発生しているサルモネラ感染アウトブレイク(2019年8月30日付更新情報)
2. ペットのハリネズミとの接触に関連して発生しているサルモネラ(Salmonella Typhimurium)感染アウトブレイク(2019年8月1日付更新情報)

【Morbidity and Mortality Weekly Report(CDC MMWR)】
1. 米国で購入した牛肉およびメキシコで購入したソフトチーズに関連して発生したアジスロマイシン低感受性サルモネラ(Salmonella Newport)感染アウトブレイク(米国、2018〜2019年)

【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. 欧州委員会(EC)規則(Regulation(EC)No999/2001)の枠組みにおいて欧州連合(EU)域内の伝達性海綿状脳症(TSE)サーベイランスデータを報告する際のガイドライン

【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. 食品に関する消費者意識調査の最新の結果 — 食品衛生ランク付け方式(FHRS)を利用する消費者が増加
2. 英国産市販生鮮丸鶏のカンピロバクター汚染調査の結果を発表

【ProMed-mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報2019(21)