食卓書机 「金持ちになると氷を使うようになる」は常に真か 2012年6月4日 齋藤訓之 先週は「氷の朔日」と和菓子「水無月」のお話をお届けしましたが、その後もう少し調べてみましたところ、まだいくつか同様のお話があることがわかりました。
食卓書机 水無月が教える氷のありがたみ 2012年5月28日 齋藤訓之 クールビズの繰り上げでピンと来ないかもしれませんが、今週金曜日6月1日は更衣(ころもがえ)です。梅雨入りを考えると憂鬱な時期でもありますが、しかし新しい装いは夏が近づく楽しみを感じさせてくれるものです。
食卓書机 “自縄自縛”する“ドM”の大迷惑 2012年5月14日 齋藤訓之 ゴールデン・ウイーク中の5月1日、中日新聞朝刊に「欧州からのジャム 1キロ当たり140~220ベクレル」という記事が載りました。
食卓書机 「一家団らん」は近代日本の新発明 2012年5月7日 齋藤訓之 若い人の間で卓袱台(ちゃぶだい)が見直されていると言われてもう何年も経ちますが、この丸い可愛らしいテーブルはいつごろからあったものでしょうか。
食卓書机 言いたいことはわかる、でも、みだらだよ 2012年4月30日 齋藤訓之 《前回のつづき》「エル・ブリ」※は新しい料理のアイデアをたくさん提案しました。素材をロボにかけてガスで押し出してムース状にしたり(エスプーマ)、液体を人工イクラのようにして料理に添えたりといった仕事は全く化学実験のようで、これにはこれでフレンチ的(それがフレンチではないにせよ)な発想の極限はこうかと思わせられました。
食卓書机 日本料理は日本人の霊性が作る 2012年4月23日 齋藤訓之 《前回のつづき》今日のフランスのパティシエの全員がそう考えているのかどうかはわかりませんが、少なくとも伝統的にはそのようなルールなり、コモンセンスがあった/ある、のでしょう。
食卓書机 西洋料理は錬金術で作られる 2012年4月16日 齋藤訓之 「フランス料理ハンドブック」(辻調グループ 辻静雄料理教育研究所 編著、柴田書店)が発行されました。フランスの地方料理、調理の基本、材料と料理、飲料、食事の組み立て、レストランのしくみ、行事食、そしてフランス料理の歴史と、フレンチに関するあらゆる事柄を網羅した内容で、500ページ近くという大作です。
食卓書机 牛レバー生食禁止の決定は「いきなりの」でも「短絡的」でもない 2012年4月9日 齋藤訓之 7日函館市で、親子3人がトリカブトを食べたことによると見られる中毒症状を呈し、2人が死亡するという事故がありました。トリカブトの若葉をニリンソウと誤って採取、おひたしにして食べたようです。とてもいたましく気の毒なことです。
食卓書机 リピートを増やす3つの秘密 2012年4月2日 齋藤訓之 隔週土曜日に「食って・走って・また食った」を連載中の上荻吾朗氏には、なるべく“普段使い”のできるお店のレポートをとお願いしていますが、このところ都内のさる三つ星レストランにご執心です。
食卓書机 コメの値段より土地の値段に興味のある人々 2012年3月26日 齋藤訓之 先日、農業者大学校の閉校式にうかがいました。 農業者大学校は、農業経営者とくに地域のリーダーとなる人材を育成する唯一の国立教育機関として1968年東京都多摩市に設立されました。2001年機構改革により独立行政法人に移行し、2006年には農業関係の他の独立行政法人と統合し、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の内部組織となりました。2008年に筑波農林研究団地(茨城県つくば市) […]
食卓書机 科学コミュニケーションはケガレ観を踏まえて 2012年3月19日 齋藤訓之 「3秒ルール!」なんていうものがあります。学校で弁当を広げていて、おかずの一つをポロリっと床に落としてしまったとき、パッと拾い上げて口に入れてしまう。「そんなの食べて大丈夫か?」と聞くと「3秒ルール」(3秒以内に拾って口に入れればセーフ)と笑いながらモグモグやっている。そういう友人はいましたよね? あ、あなたでしたか?
食卓書机 スピードではなくサービスが愛された氷川丸 2012年3月12日 齋藤訓之 山下公園と言えば、首都圏の方にはおなじみの、横浜にある臨海公園です。観光地であり、デートコースであり、市民の憩いの場です。芝生と花壇と海と――鮮やかな色の競演を眺めながら平坦な園内をそぞろ歩きできるのも、もうじきのことです。
食卓書机 食の提供者は顧客教育をするリーダーシップを持たねば 2012年3月5日 齋藤訓之 東日本大震災から1年が経ちます。 昨年暮れに宮城県を訪ねましたが、あれから、東京で暮らしている今を不思議に感じています。
食卓書机 雛祭りに見る宗教・呪術の工業化 2012年2月27日 齋藤訓之 3月3日は桃の節句。「雛祭り」と言いますから、桃の節句と言えば雛人形が主役のように思います。女性のみなさんには、せっかく素敵なお雛様を見てもらおうというのに、小学生の頃おひなさまの日に招待した男子はなぜ食べることばかりに熱心だったのだろうとか、「日本全国酒飲み音頭」なる曲に「ひな祭りで酒が飲めるぞ」なんて歌っているのは許せないとか、思っている方もいるでしょう。