アジ増。イワシ、カツオは減

2025年5月第5週(2025年5月30日〜2025年6月5日)

アジ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年5月第5週(2025年5月30日〜2025年6月5日)の概況より。
4日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べほぼ変わらず。前年同期は2024年5月31日〜2024年6月6日。
1日平均取扱数量は総量1,124t(112%、94%)。このうち鮮魚類は550t(前週比101%、前年同期比96%)、冷凍魚類は309t(前週比126%、前年同期比88%)、塩干加工品は265t(前週比125%、前年同期比95%)。

日ごとの動き

5月30日(金)週末の取引、入荷増と雨市で、買い気は振るわなかった。ブリは2割下落、スルメは小幅続落、サバは小安い、カツオは続軟調、アジは弱保合だった。相場全体では小幅安。

5月31日(土)休市前の取引、月末や天候不良で買い気はいまひとつだったが、入荷が少なかったことで荷動きはおおむね良好だった。アジとブリはともに強保合、スルメは小反発、サバは幾分値を戻した、カツオは小動き、イワシは保合った。相場全体では強保合。

6月2日(月)週明けの取引、買い気は順調。アジは堅調、イワシは強保合、ブリは軟調、カツオは区々、スルメは小動き、サバは保合った。相場全体では小動き。

6月3日(火)休市前の取引、雨市で買い気は弱かった。イワシとカツオはともに堅調、サバは強保合、スルメは弱保合、アジとブリはともに保合った。相場全体では保合。

6月5日(木)休市明けの取引、好天で買い気はよく、荷動きはおおむね順調だった。ブリは小安い、カツオは弱保合、サバは小動き、アジは堅調、イワシとスルメはともに保合った。相場全体では小動き。

品目別の動き

アジ 中型が長崎と鳥取、中小型が長崎主体に入荷。前週に比べ数量は21%増加、価格は中型が1.5割強安、中小型がわずかに下落。

サバ 千葉と富山主体に入荷。前週に比べ数量は8%減少、価格は1割強安。

イワシ 鳥取主体に入荷。前週に比べ数量は13%減少、価格はわずかに下落。

スルメイカ 石川と福井主体に入荷。前週に比べ数量は75%増加、価格は2割安。

カツオ 愛媛と千葉主体に入荷。前週に比べ数量はわずかに減少、価格は2割弱安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年5月第5週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ64.683106各地12,4203,4021,62010498
海外
メバチ43.45599各地※冷凍2,7001,0267349994
アジ52.412179長崎ほか1,29663743284118
長崎中小64847537898
サバ25.492104千葉ほか8643782168897
イワシ17.28762鳥取86438927097103
スルメイカ12.4175218石川ほか1,7281,2105408073
冷スルメイカ1.286100各地2,3762,160
サンマ0.87389各地解凍972756
カレイ14.19797北海道6485013249886
青森ほかマコ6485724329379
北海道アカ648594540112107
北海道アサバ432419324111155
ハマチ6.39450愛媛ほか野〆1,7821,7281,674100173
塩サケ17.312285北海道トキ3,240100
北海道アキ1,6201,5121,404100165
タラ類3.99387青森ほか
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ33.19780愛媛ほか2,05277832481100
キンメダイ4.05460東京ほか4,9682,0951,404108109

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/week