国内全インターチェンジに車体洗浄・消毒システム設置へ

農林水産省と国土交通省は、農業の病害を防止する目的で国内すべての有料道路の入路にタイヤおよび車体を自動で洗浄・消毒する装置の設置を推進する。国が助成し、5年以内に義務付けに踏み切る。

《この記事はエイプリルフールの“ネタ”でした》

口蹄疫・シストセンチュウ対策

車体洗浄・消毒システム
試験中の高速道路入路用車体洗浄・消毒システム

家畜に被害を及ぼす口蹄疫や畑作物の生育不良の原因となるシストセンチュウ等の対策のため。近年の口蹄疫発生への対策の他、2020年の東京オリンピックに向けて海外からの人や物の流入が増えることで、汚染土壌が持ち込まれるリスクが高まることに備える。

実際の自動洗浄・消毒システムは現在埼玉県の専用試験場でテスト中(写真)。すでに農場や農産物を扱う工場で使用されているものをベースに、車速を下げなくても効果が上がる薬液仕様と噴霧器の設定およびETCとの連動のタイミング等を研究している。

当初、出路にも同じ装置を設置し、入路を国交省担当、出路を農水省担当とする案で進めて来たが、財務省出身の国会議員から「平成の馬鹿査定の一つになる」と叱責され、出路不要と削減されて農水省で予算化できなくなることが予想されたため、入路のみとして両省共同で管掌するように農水省側から働きかけた。

薬剤噴霧に議論噴出

ただし、高級車やカブリオレのユーザーを中心に反対の声が上がっている。とくにオートバイや大型スクーター愛用者からは「ライダーに水をかける気か」と、すでにクラブやチーム単位で反対署名を集め始めている。

これに対して、抗菌タイヤを研究しているタイヤメーカーや車載消毒装置を研究している自動車メーカーからは「全国に装置を大量に設置するよりも、走る側の研究を助成してもらう方が効率がよい」(自動車メーカー)という意見も出ている。

また、複数の市民団体が、ケミカルの大量使用により、土壌汚染、大気汚染、水質汚濁の原因となることが危惧されるとする意見書を提出している。

厚労省は“国土銭湯化画”

一方、厚生労働省は、空港・港湾で海外からの旅客の靴を滞在期間中に預かるロッカーを設置する“国土銭湯化計画”(文部科学省クールジャパン担当者呼称“上履き計画”)も調査中。旅行者全員が入国時に靴を買うことになるため大きな景気浮揚策ともなるが、渡航費の負担増や「人をばかにしている」(社会問題研究家)、「おもてなしに反する」(旅行代理業)との反対意見も根強い。

農家の声

「牧場に入るときは、タイヤで白い粉のところを丁寧に踏んでもらうとか、洗浄プールをゆっくり進んでもらうとか、ゴム長に履き替えて消毒液で靴底を洗って入るとか、そこを気をつけてもえらえばいい。やりすぎじゃないか」(栃木県・酪農経営、Aさん)

「シストセンチュウなら、うちの圃場にはもう入ってしまった。近所のワルガキが畑で走り回ったのが原因に違いない。あいつらは絶対許さんが、それよりジャガイモが穫れなくなった補償の方を考えてもらいたい」(北海道・ジャガイモ経営、Fさん)

「こげん話ばして、エイプリルフールのざれごともたいがいぶりにせんね」(長崎県・ジャガイモ経営、Jさん)